チャイナストックガイド

「滬港通」(上海・香港・ストック・コネクト)

 2014年11月17日から香港経由で上海市場のA株を取引できるようになり、日本の個人投資家もこれに参加できるようになった。その背景には人民元の国際化がある。人民元建て貿易が香港などを中心に活発化し、巨額の人民元が海外に蓄えられている。こうした海外の人民元を運用する手段としてA株への投資が認めたのが、「滬港通」(上海・香港・ストック・コネクト)だ。日本では「上海・香港株相互取引」とも呼ぶ。

 「滬港通」は【1】香港経由の上海A株取引「滬股通」(ノースバウンド・トレーディング・リンク)と【2】上海市場からの香港株取引「港股通」(サウスバウンド・トレーディング・リンク)に分けられる。うち日本人投資家にとって重要なのが「滬股通」だ。ちなみに、「滬」は“上海”の略称、「港」は“香港”の略称、「股」は“株”を意味する。この「滬股通」をスタート日から全面的に取り扱ったのは、日本では内藤証券だけだった。

 上海A株市場は中国本土の個人投資家を中心とした市場だ。その時価総額の動きを反映する上海総合指数はボラティリティが大きく、1日の売買代金も活況時であれば東京証券取引所の数倍に達するダイナミックな市場でもある。海外市況の影響を受けにくく、国際分散投資を実践する投資家にとって、新たな選択肢と言えよう。

 なお、香港経由での上海A株投資には、下表のように取引条件が設けられている。取引可能な銘柄は、一定の要件を満たしたものに限られ、上海A株全体の半数ほどとなる(2015年4月)。すでに保有している銘柄が対象除外条件に触れれば売却のみ可能となり、追加購入はできない。こうした制約があるものの、海外投資家のA株に対する関心は高いようだ。スタート初日の2014年11月17日は「滬股通」を通じた買い注文が殺到。ザラ場で買付余力を使い果たし、買い注文の受付が中止となった。A株がMSCI指数に採用される可能性も話題となっており、取引条件の緩和も期待されている。

「滬股通」(香港経由の上場A株取引)の主な取引条件

取引時間と株価

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