チャイナストックガイド

香港の概要

香港の国旗

歴史

1842年に清朝政府は英国とのアヘン戦争を終結するため、「南京条約」を締結。香港島が英国に割譲され、植民地支配が始まった。アロー戦争の後に交わされた1860年の「北京条約」で清朝政府は九龍半島を英国に割譲。さらに英国は1898年に深圳河より南の九龍半島と235の離島を99年間にわたり租借することで条約を締結。この租借した土地は新界(ニューテリトリー)と呼ばれ、現在の香港の境界線が固まった。第二次世界大戦中は約3年8カ月にわたり日本に占領された時期もあった。

1980年代に入ると新界の租借期限を間近に控え、英中交渉が始まった。1984年に「英中共同声明」が発表され、租借期限を迎える新界に加え、英国に割譲さていた香港島と九龍半島の主権も中国に返還されることが決定。中国政府は「一国二制度」の原則に基づき、香港の政治体制を50年間は維持すると約束した。

英国の植民地統治は1997年6月30日に終了。1997年7月1日に香港は中華人民共和国の特別行政区となった。ただ、中国に返還されたといっても、香港と本土を往来するにはイミグレーション(出入境手続き)が必要。また、物資の往来も貿易という扱いとなる。

地理・気候

面積は約1100平方キロメートル(札幌市と同じくらい)で、主に香港島、九龍半島、新界、離島に区分される。亜熱帯気候に属し、夏の気温は31度を超えるが、冬は10度以下になることもある。4~9月は降雨が多いが、そのほかの時期は比較的乾燥している。

美しい夜景など都市化された地域というイメージが強いが、郊外は多くの自然が保護されている。また、中国本土との境界線付近は禁区(クローズド・エリア)と呼ばれる立入制限区域が広がっており、ここにも豊かな自然が残る。

人口

写真

人口は約726万人(2014年末)。2011年の調査によると、中華系住民が人口全体の93.6%を占めている。


言語

公用語は中国語と英語。広東省や華僑の間で広く使われる方言「広東語」の話者が90.3%と大多数を占める。中国の標準語「普通話」の話者は3.2%。そのほかの中国語諸方言(潮州語など)の話者は3.0%。英語は話者が1.4%にすぎないものの、政府、法曹界、専門家の間、ビジネス界では広く使われる。多くの企業では、英語、広東語、普通話に精通した人物が要職にある(2012年調査)。使用される漢字の字体は「繁体字」(日本の旧字体に相当)で、台湾などと共通。広東語は普通話にはない方言文字が発達しており、漫画など通俗的な読み物や口語を表す場合などに多く使用されている。一般的な文章の記述法は、普通話と同じ。

政治

香港政府の首長は行政長官(香港特別行政区行政長官)。“特区首長”、“特首”とも呼ばれる。香港の各界の代表者からなる選挙委員会による選挙を経て、中央政府の任命を経て就任する。任期は5年。

「香港特別行政区基本法」(香港基本法)の執行に責任を負い、法案や政府予算案(財政預算案)への署名、法律の公布、政策決定、行政命令の発布などを行う。行政長官は諮問機関である行政会議での議論を経て、政策を決定する。

香港の立法機関は立法会。法律の制定・修正・廃止などの権限を有する。各地区の直接選挙で選ばれる議員のほか、各業界別の選挙で選ばれる議員で組成される。議員の任期は4年。政党としては民主派の民主党、公民党、親中派の自由党、民主建港協進聯盟(民建聯)などがある。

法律

香港返還以降も英国のコモン・ロー(英米法)法体系が保たれている。また、中央政府が制定した「香港基本法」が地域憲法としての役割を担っている。

植民地時代は英国の枢密院司法委員会が最高の上訴裁判所として機能していたが、中華人民共和国の主権が回復したことにともない、これに代わるものとして1997年7月1日に香港終審法院が設けられた。

英国と同様に弁護士はバリスター(法廷弁護士)とソリシター(事務弁護士)に分かれる。

経済

写真

自由貿易、低税率、自由放任主義が特徴。国際的な自由港、金融センターであり、貿易額や株式時価総額などは、年間のGDP(域内総生産)を大きく上回る。世界的な企業、銀行が集まり、不動産業、観光業、外食産業なども盛ん。香港返還以降は中国本土との結びつきが一段と強まり、中央政府の政策に対する依存度も高まっている。


通貨

香港の通貨は「香港ドル」(港幣、HKD、HKドル)。単位は「ドル」(圓=円、蚊)。補助単位は「セント」(仙)。香港ドルは世界でも数少ないカレンシーボード制を採用した通貨。現在の発券銀行は香港上海匯豊銀行(HSBC)、渣打銀行(スタンダード・チャータード銀行)、中国銀行の3行。発券銀行は為替基金(外匯基金)に1米ドルを無利子で預け入れることで債務証書(負債証明書)を受け取り、これを基に7.8HKドルを独自に発行することができる。逆に債務証書を為替基金に返還すれば、1米ドルを受け取る代わりに、7.8HKドルが消滅する。このように香港ドルは、米ドルに100%裏付けられた“米ドル本位制”の通貨といえる。外国為替市場では発行レートの1米ドル=7.8HKドルを中心に、7.75~7.85HKドルの範囲内で推移(米ドルにペッグした状態)。金利は自由化されているが、カレンシーボード制を採用しているため、概ね米ドルに連動する。なお、10HKドル紙幣と硬貨は、発券銀行ではなく、香港政府が発行する。

マカオの概要

中国株取引のリスク
株価や為替の変動等により損失が生じるおそれがあります。
中国株取引の手数料について
中国株の手数料は、国内手数料、現地手数料、為替手数料と3種類の手数料があり、このスペースに表示するのが難しいため、詳細は中国株の「手数料とリスクについて」でご確認ください。
中国株は、クーリング・オフの対象にはなりません。
詳しくは手数料とリスクについてをご覧ください。