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マカオの概要

マカオの国旗

歴史

マカオにポルトガル人が来航したのは16世紀の初頭。1557年に明朝政府により居住が認められた。アジアでのカトリック布教の拠点となり、イエズス会のフランシスコ・ザビエルは、ここを拠点に活動。徳川幕府が鎖国するまで長崎との貿易で栄え、日本でキリスト教が禁じられると、キリシタンは信仰の自由を求め、マカオを目指した。

香港島が英国の植民地になったことに触発され、ポルトガル政府はコロアネ島とタイパ島を占領し、清朝政府の官吏を追放。1887年にポルトガル政府はマカオを正式に植民地とした。第二次世界大戦中はポルトガルが中立国となったため、戦火が及ばなかった。

ポルトガルが1974年に起きたカーネーション革命で民主化されると、海外領土の放棄が方針として打ち出された。1987年にポルトガルと中国は共同声明に調印。1999年12月20日にマカオは特別行政区となった。中央政府は「一国二制度」の原則に基づき、マカオの政治体制を50年間は維持すると約束している。ただ、中国に返還されたといっても、マカオと本土を往来するにはイミグレーションが必要。また、物資の往来も貿易という扱いとなる。

地理・気候

広東省珠海市と接したマカオ半島とコロアネ島、タイパ島からなる。19世紀の面積は約10平方キロメートルだったが、コロアネ島とタイパ島の間が埋め立てられ、コタイ地区を形成。現在の面積は約30平方キロメートル(東京都板橋区よりも、やや小さい)に拡大している。

6~9月の気温は30度以上に達するが、2~11月は10度以下になることもある。

人口

人口は約64万人(2014年末)。2011年の調査によると、中華系住民が92.4%を占める。そのほかではポルトガル人や「マカイエンサ」(中華系とポルトガル人の混血)が1.5%。

言語

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公用語は中国語とポルトガル語。ただ、2011年の調査によると、人口の94.0%以上が日常生活で中国語を使用。うち83.3%が広東語を使う。「普通話」の話者は5.0%ほど。ポルトガル語の話者は0.7%に過ぎない。そのほかでは英語、フィリピン語などが使われている。


政治

マカオ政府の首長は行政長官(澳門特別行政区行政長官)。選挙あるいは協議により選ばれ、中央政府の任命を経て就任する。任期は5年。

「澳門特別行政区基本法」(マカオ基本法)の執行に責任を負い、法案や政府予算案(財政預算案)への署名、法律の公布、政策決定、行政命令の発布などを行う。行政長官は諮問機関である行政会での議論を経て、政策を決定する。

マカオの立法機関は立法会。法律の制定・修正・廃止などの権限を有する。議員は直接選挙、間接選挙、行政長官の委任という3種類の方法で選ばれる。立法会には主席と副主席の役職が設けられており、議員間の選挙で選ばれる。

法律

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マカオ返還以降も地域憲法としての役割を担う「マカオ基本法」に抵触しない限り、植民地時代の法律が存続している。法体系はシビル・ロー(大陸法)法体系であり、香港のコモン・ロー(英米法)法体系とは違う。

裁判所は三審制を採用。最高の上訴裁判所もマカオに設けられている。


経済

マカオの経済規模は小さいが、カジノ産業と観光業で有名。カジノ産業はマカオ政府にとって最大の税源となっている。カジノ経営は19世紀の中ごろに合法化され、マカオの支柱産業となっており、「東洋のモンテカルロ」、「アジアのラスベガス」と呼ばれる。

1962年からマカオのカジノ産業は、「カジノ王」と呼ばれるスタンレー・ホー氏が率いる澳門旅游娯楽有限公司(STDM)が独占していた。2001年に独占経営権が期限を迎え、マカオ政府はカジノ産業の市場開放を決定。STDMの子会社「澳門博彩股份有限公司」、香港上場企業「銀河娯楽集団有限公司」の子会社、米ウィン・リゾーツの子会社に経営権が付与され、外資を交えて競争が激化している。なお、カジノ産業は博彩監察協調局(DICJ)が管理。ゲームのルールも政府が制定している。また、観光業とサービス業は外貨の獲得手段であり、観光業の収入が輸出額を上回る状況が続いている。

通貨

マカオの通貨は「マカオパタカ」(澳門幣、MOP)で、単位は「パタカ」(圓=円、蚊)補助単位は「アボス」(毫)。香港ドルと同じくカレンシーボード制を採用している。ただし、対象となる通貨は香港ドル。発券銀行はポルトガル系の大西洋銀行(BNU)と中国系の中国銀行・澳門分行の2行。発券銀行は澳門金融管理局(AMCM)に1HKドルを預け入れることで債務証書(負債証明書)を受け取り、これを基に1.03パタカを発行することができる。米ドルとペッグした香港ドルにペッグしていることから、パタカと米ドルは1米ドル=8パタカの水準で安定している。なお、マカオでは香港ドルの流通量が多く、カジノなどでは香港ドルしか使えない。パタカを外貨に交換することは、マカオでは可能だが、そのほかの地域では無理なので、つり銭などで受け取った場合は要注意。

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