チャイナマンスリーレポート

9月号

2006年8月25日 内藤証券中国部

広州薬業(0874.HK)

中国南方最大の製薬会社

広州を基盤とする中国華南地区最大の製薬会社。地域別主要営業収入では8割が華南地域。持ち株会社として、傘下企業で漢方薬の製造、漢方薬の卸売、ドラッグストアでの小売、西洋医薬や医療機器の販売などを行っている。株式の6割を所有する広州医薬集団は広州市所属の国有企業。

薬品製造主体

粗利益ベースでの構成比をみれば、薬品の製造が71.9%を占める。卸売が23.0%で、小売は4.1%に過ぎない。収益構造上、薬品製造主体の企業である。薬品の製造・販売の粗利益の内訳は、解熱解毒薬21.5%、糖尿病薬24.1%、咳止め薬12.9%、関節炎治療薬13.7%、胃腸薬4.1%、その他23.7%。収入が1億元を超える薬品は、消渇丸(糖尿病薬)、華佗再造丸(血栓治療薬)、夏桑菊(目・喉に効く冷たいお茶)、王老吉(清涼感のある冷たいお茶)。


中国株の動向(長期)
2005年は利益急回復

2005年業績は17.1%増収361.8%増益を達成。業績好調の要因は薬品製造・販売部門の好調と販路拡大による卸売、小売の好調。前者は咳止め作用のあるお茶が大ブームといえるほど伸びたこと。王老吉の収入が117.5%増(+1億3,800万元)、夏桑菊28.8%増(+7,000万元)と業績を牽引。一方、重点病院、小売店、農村への販売を強化し、販売エリアの拡大に努めた結果、華南、華東、西南地区への販売、輸出が好調となった。管理費用の減少などもあり、大幅な増益となった。

今期来期と好調続く見込み

健康志向の高まりから王老吉の販売が急拡大している。辛い物を食べた後に飲むと後味が良いことから、飲食店での販売が好調。体を冷やす効果があることから、夏向けの商品と思われがちだが、年間を通じての販売拡大が期待できそう。中長期的には糖尿病薬が成長の飲料以外の柱となりそう。株価は昨年来水準訂正されている。18日現在の予想PER(06年)は18倍弱。成長性に注目すれば、それほど割高感はない。(田代)

業績推移と投資指標

平安保険(2318.HK)

2006年6月中間は34.2%増収、83.4%増益

平安保険の2006年6月中間決算(国際会計基準、未監査)は34.2%増収、83.4%増益と市場予想を大きく上回った。とりわけ、純利益が40億9900万元と2005年通期の水準に迫り、過去最高水準の中間決算となった。


中国株の動向(長期)
保険業務は堅調

中核の保険業務は堅調。保険料収入は、生保が25.0%増の371億8200万元、損保が33.4%増の83億8900万元。とりわけ利益率の高い個人向け生保商品が生保保険料収入の79.4%を占め、収益力の向上につながった。

資産運用収益が大幅増加、周辺業務も順調

A株市場の回復を背景に、資産運用収益は114.5%増の96億5400万元に上った。とりわけ前年同期が赤字だった有価証券売却益等は21億元弱の黒字を達成し、今期の大幅増益の一大要因となった。そのほか、傘下の平安証券はブローカー業務と投資銀行業務の改善が続き、今期純利益1億7400万元を計上するなど、周辺業務も順調だった。


中国株の動向(長期)
通期も高成長の見通し

同社通期の業績見通し(レポートライブラリ8月2日号を参照)を上方修正する。保険業務が堅調に伸びるほか、A株市場も上昇トレンドを維持しよう。また、定期預金680億元弱を保有しており、中央銀行による利上げは利息収入増につながるであろう。深セン商業銀行の買収も相乗効果が期待でき、中長期成長銘柄として注目したい。(陳)


業績推移と投資指標

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トピックス銘柄の株価
1.広州薬業(0874.HK)

2.平安保険(2318.HK)

(データ:ブルームバーグ社より)

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