チャイナマンスリーレポート

10月号

2006年10月2日 内藤証券中国部

恒安国際(1044.HK)

トイレタリー国内トップ

ナプキン、ティッシュペーパー、紙おむつなどトイレタリー製品で国内トップの民営企業。P&G、ユニ・チャーム、花王、Kimberley Clark、Asia Pulp and Paperなど、外資企業が市場を押さえる中で、同社は国内系として、ナプキン8.9%、ティッシュペーパー4.7%、紙おむつ17.3%のシェア(2005年弊社調べ)を占めている。いずれも外資系に次ぎ第二位。


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国内企業よりも品質が高く、外資よりも安い

主力三分野では、外資企業の製品は高品質高価格。一方、国内企業の製品は圧倒的な低価格ながら品質は低い。同社製品はその中間。品質は国内企業よりも高くして、価格は外資よりも安くするといった戦略でシェアを拡大している。国内トップ企業として、ブランド力は高い。また、国内企業であることから、外資では困難な全国的なキメの細かい販売網を確立している。経営者は国内市場の特殊性、政府の規制、政策などを熟知している。


今後は、ティッシュペーパー、紙おむつが急成長し業績を牽引

ナプキンは安定成長。高級品へのシフト、商品の多様化によりシェア維持を目指す。一方、ティッシュペーパーでは普及品の品質が大きく上がったことによって、金額ベースの市場規模は大きく伸びており、浸透率が低いこともあり、今後急成長が期待される。紙おむつはこれから地方都市で普及し始めようとしている段階。現在の成長率が高く、浸透率は低いことから、今後の急成長が望めよう。


需要拡大に見合った能力増強により好業績が続くと予想

業績は非常に好調。競争力があって、需要も伸びている。ティッシュペーパーの生産能力は今期、来期の設備稼働によって、それまでの5割弱強化される。ナプキンは、販売強化、販売チャンネルの拡大などによって、中小企業からマーケットを奪取する戦略。若い女性向けの中高級品を強化、全体として中高級品比率を引き上げる戦略。一方、紙おむつは品種を増やすことで販売拡大を目指す。今期、来期はそれぞれ、37.7%増益、29.0%増益と高成長が続くと予想する。


グロース銘柄であり、消費関連への見直しにも期待

9月25日時点での実績PERは40.62倍と、市場平均(8月末)の13.88倍と比べると、かなり割高ではある。ただし、高成長が続くこと、今後消費関連への見直しが進むと予想、中長期投資の対象としては十分評価できよう。(田代)

業績推移と投資指標

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招商銀行(3968.HK)

中堅商業銀行

1987年に深セン経済特区で設立された中国本土初の企業法人が支配する商業銀行、実質支配者は中央企業の招商局集団有限公司。1994年は株式制に移行。2002年4月にA株を上海証券取引所に上場。2006年2月に非流通株の改革を完了。2006年6月末時点で、本土39の主要都市に463の拠点をもつ。香港と米国にも支店や代表事務所を設立。資産規模は4大国有商業銀行と交通銀行に次ぐ業界6位。全国展開の中堅商業銀行として成長している。


リテール業務に強み

経済発展が最も進んでいる長江デルタ、珠江デルタ、環渤海経済区を中心に展開しており、営業基盤はしっかり。企業向けの金融サービスのほかに、近年はリテールバンキングでの高い競争力を身につけた。富裕層向けサービスが充実され、高い評価を得ている。2006年6月末時点で、同行の預金残高の40.8%がリテール業務。うちの35.5%は預金残高が50万元超の富裕層によるもの。貸出においては、住宅ローンが85.9%を占めている。



カード業務が好調

デビットカード、ネットバンキング、クレジットカードなどのサービスが消費者に好評されている。2005年末時点で、同行のデビットカードの発行量は3,680万枚。平均預金残高は5,421元と、業界平均の2,274元を大きく上回った。クレジットカード部門は、若年富裕層を中心に支持を得ている。2003~2005年の年間発行枚数は、60万枚、290万枚、520万枚と急増。2006年6月末時点の実績は690万枚。うち300万枚の利付き決済額が24億元に上った。不良債権比率も1.81%程度と低水準にとどまっている。


手数料収入も堅調

そのほか、資産管理、ファンドや保険商品の代理販売などの業務にも注力。通常の貸出と比べて、リスクが比較的に低いほか、手数料収入の増加につながった。2003~2005年の純手数料収入の年間平均伸び率は67.4%と好調。


主なリスク

主なリスクは、中国経済のハードランディング。同行の強みであるリテール業務において、住宅ローンやクレジットカード業務は景気動向に影響されやすい。不良債権が増えれば、貸倒引当金の急増が業績を悪化させる恐れがある。また、金融の対外開放と国内の市場改革がさらに深化するため、業界競争の激化により、利益率の低下可能性もある。


公募価格は市場需給を反映

今回のH株上場で、同行は4番目の香港上場の本土銀行となった。A株とH株を上場する銀行株としては、中国銀行(3988)に次ぐ2番目。良質な資産内容や高い成長期待を反映し、公募価格は上限の8.55HKドルに決めた。投資家から高い人気を集め、上場初日(9月22日)は24.91%上昇した。やや過熱感があるものの、2006年通期は55億元超の純利益を見込んでおり、株価が10HKドル以下なら押し目買いのチャンス。(陳)


主な全国展開の商業銀行(4大国有商業銀行を除く。2005年末現在)(単位:十億元)


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