チャイナマンスリーレポート

2月号

2007年2月2日 内藤証券中国部

上海機電(900925 上海B株)

電気製品の総合大手メーカー

三菱電機から技術導入を進め、昇降機(エレベーター・エスカレーター)の製造販売を主力とする企業。ここ数年、エレベーターの国内シェアは15~17%でトップ。冷凍・空調設備、印刷・包装機械、合板、溶接器材、掘削機械の製造販売も手がける。

悪材料出尽くし、業績大幅回復

06年1~9月期業績は92.1%の増益。06年通期でも100.7%増益の見通し。06年6月、業績の足かせとなっていた上海永新彩色顕像管股フン有限公司の出資持分24%を売却。同社の損失による業績への悪影響は解消された。また、経営者であった王成明・董事長と徐偉・副董事長がそれぞれ06年8月と10月に共産党規律違反で調査され、王・董事長は既に辞任。筆頭株主の上海電気(2727 H株)とその親会社である上海電気(集団)総公司の董事長を兼務している徐建国氏が董事長に就任。経営者は更迭されたが、会社運営に対する影響は軽微。主力事業を強化しながらも、積極的に先端分野へ投資することによって、経営の多角化を進めている。

主力事業を一層強化

今後3年間に渡り、主力事業(昇降機)の利益の増加ペースは約10%弱と予測される。子会社(持分52%)である上海三菱電梯有限公司(SMEC)は、年2万台を生産する中国最大のエレベーターメーカー。中国国内の販売に加えて、海外40カ国(地区)へ製品を輸出している。06年4月、高級エレベーターを製造・販売する三菱電機上海機電電梯有限公司(MESE)の株式40%を取得。また、高級エレベーターの旺盛な需要に応じ、MESEに追加投資することを決定した。投資総額は9千万米ドル。07年の投資収益は約2,500万元と予想される。投資先がフル生産すれば、投資収益は4,000万元以上と見込まれる。今後、SMEC、MESE合わせて年産3万台、昇降機市場シェアで20%を目標としている。

先端企業への投資が業績を牽引

中国機械工業連合会によると、第10次5カ年計画(01~05年)期間中、中国機械工業は大きく成長し、年平均成長率は20%以上に達した。これまでは輸出主導で発展してきたが、06年以降は内需拡大による成長を目指す。そのために、06年から業界再編が加速し、大手による合弁・買収が進もう。同社も積極的に多数の先端企業に投資している。印刷・包装機械、合板、溶接器材事業の利益増加ペースは約10%と予測される。特に、建設機械事業は今後高成長の見込み。100%子会社の「上海金泰工程機械有限公司」は中国におけるインフラ工事建設機械の最大手の1社。インフラ工事建設機械のうち、回転式掘削機械、井戸用鑿井機、掘削リグ等に関する技術水準が高く、受注は旺盛。06年の純利益は1,500万元と予想。07年の販売台数、純利益はそれぞれ100台、3,000万元で、06年と比べて倍になる見通し。2010年には約3億元の純利益を見込んでいる。もし全ての投資したプロジェクトがフル生産となれば、純利益は約5.2億元増える見込み。

今後の収益予測と株価に関するコメント

06年の純利益は100.7%増を見込む。06年の予想PERは26.0倍。ブルームバーグ社によると、07年1月23日時点の上海B株の予想PERは43.65倍で、割安感がある。

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聯華超市(0980 H株)

小売業で中国最大手

中国東部地域を中心に小売・チェーンを全国展開する中国最大の小売企業。具体的には、ハイパーマーケットの「世紀聯華」、スーパーマーケットの「聯華超市」、コンビニの「快客便利店」などをチェーン展開している。06年6月末時点で直営、フランチャイズを合わせて3,708店を有する(関連会社を除く)。 内訳は以下の通り。

富裕地域で経営基盤を強化

消費水準の高い上海市、江蘇省、浙江省などの中国東部地域を中心に小売チェーンのネットワークを展開。06年の上半期、店舗の純増数は99店。東部地域における新規出店数は81店で、全体の8割を超える。店の分布状況は以下の通り。

マクロ経済環境は好転

06年から中国は輸出と投資主導の経済成長から個人消費を主体とする内需主導の成長へと転換しつつある。06年の全国小売売上高は約13%増の8,600億米ドル。そのうち、上位100社の小売業者の占める割合は1割程度。中国の小売業はまだ発展途上にある。今後、大手企業主導の業界再編が加速する見通し。同社もこうした時流に乗って、業容を大きく拡大するであろう。

従来の運営パターンを刷新、06年増益の見通し

05年より海外大手小売企業は中国小売市場へ全面的に進出している。熾烈な競争に打ち勝つために、海外小売業での業務経験のある人材を登用しながら、一連の経営改革を行っている。例えば、従来の画一化されたスーパーマーケットの運営方式に変えて、輸入品や特種な商品を揃えるなど、地域ごとに顧客ニーズに応じた新しい運営パターンを創り出している。こうした経営努力が実り、06年の上半期の純利益は5.6%増を達成、通期では10.6%増とさらに伸び率は拡大すると予測する。

ディフェンシブな消費銘柄として注目される

大株主は上海友誼(900923 上海B株)、上海実業(0363 H株)、三菱商事など。大手機関投資家ではシンガポール政府投資公社が1月3日、165.6万株の聯華超市の株式を買い増し、持ち株比率は6.65%となっている。

経営基盤の強化・拡大で増収増益基調が続く

先端技術の導入で、サプライチェーンの管理能力が飛躍的に高まった。現在、物流センターの拡大・高度化を進めている。改造後の物流センターの配送ミス率と商品ロス率は、大きく減少するものと予想される。また06年、同社は子会社の聯華電子商務有限公司を通じて電子商取引に本格参入した。経営基盤の強化・拡大で、07年は14.3%増収、13.2%増益を予想。消費関連の優良銘柄として注目。 (高)

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山東墨龍石油機械股フン有限公司(0568 H株)(旧コード8261)

石油採掘機械の大手企業

山東省を本拠地とする中国有数の石油採掘機械メーカー。設計から製造、販売、メンテナンスまでを行う。1987年3月に設立された石油機械部品製造・販売の郷鎮企業が前身。

高い技術力と高い参入障壁

国内にある同業他社と比べ製品の品質は高く、種類も充実。各種研究機関・大学と共同研究を進めるなど研究開発にも余念がなく、業界内で確固たる地位を確保。海外の競合他社には価格面で圧倒的な優位に立つ。また、この業種は多額の投資金額、豊富な専門知識・経験が不可欠。このため、参入障壁が高く競争過多に陥る可能性は低い。技術力は、国際標準化機構の国際規格や、米国石油協会の基準規格取得による裏付けがある。2005年度は「山東省機械工業100強企業」に選ばれた。廃水循環利用のため汚水処理施設を建設する、排ガス規制を遵守するなど環境にも配慮。

優良取引先を確保、高成長続く

主要取引先は中国石油天然気(0857)、中国石油化工(0386)、中国海洋石油(0883)など油田・天然ガスの国内開発大手が並ぶ。昨年は原油高を背景に資源開発が活発化しており、業績を牽引した。2005年は石油専用のシームレス管生産施設が全面稼動したため59.2%増収、38.9%増益を達成。2006年中間期は輸出を中心に引き続き好調、36.9%増収、37.9%増益を達成。通期では、オイルパイプの生産能力増強もあり、41.7%増収、46.7%増益を見込む。2007年も旺盛な需要、設備能力の増強などから、大幅増収増益を見込む。石油消費量が世界最大の北米、産油大国のロシア、中東のエジプトやシリアなど海外取引先への売上高が毎年順調に増加、今後の業績を牽引しよう。

中長期的な発展の可能性大

石油輸出国機構(OPEC)の報告によると、2006年世界全体の石油需要は約1.7%増加の見込み。1日平均にすると8,460万バレルの増加だが、内訳は北米が1日平均20万バレル増加に対して、中国は50万バレル増加となるもよう。中国政府は1949年以来、一貫して石油を重要な戦略資源とみなしており、国内の石油開発大手に対して資金提供をするなど優遇措置を取っている。国内大手を主要取引先にしている同社にとっても、恩恵は大きい。更に同社が開発を推し進めている高効率なエネルギー生産が可能な製品は、今後も市場ニーズが高いと予測される。(土田)

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トピックス銘柄の株価

上海機電(900925 上海B株)

聯華超市(0980 H株)

山東墨龍石油機械股フン有限公司(0568 H株)(旧コード8261)

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