チャイナマンスリーレポート

3月号 春節特別号

2007年3月2日 内藤証券中国部

2月17日から25日まで中国では春節(旧正月)の大型連休となり、休場の日が多かったので今月は春節特別号と致しまして、いつもと違う形式でチャイナマンスリーレポートをお届けします。

~2月を振り返って~

はじめに 中国の魅力

香港・本土B株市場を動かす大きな要因の1つに、米国市場の動向がある。東京市場は米国市場・外国人投資家動向に大きく影響を受ける。特に1990年以降は外国人投資家が日本株を買わないと上がらない構図になっている。外国人投資家が日本株を買うパターンはいつも一緒で、世界景気の回復局面、米国株の上昇局面、日本経済の構造改革や、日本企業にリストラの期待がある場合に、日本株を買う傾向がある。 さて、香港市場や本土B株市場のマーケットコメントを書くとき一番初めに見るのが米国市場の動きだ。米国市場が上昇すると世界的に投資家マインドが改善し、世界の株式市場は追随して上昇する傾向がある。特にこのところ大幅な貿易黒字で巨額の外貨を溜め込み、過剰流動性が生じている中国の株式市場が注目されるようになってきている。また、中国がWTO加盟後さまざまな改革をし、中でも中国版ビックバンの「非流通株改革」、「国有商業銀行の上場」を実施してきたことを外国人投資家は日本と同様に中国を高く評価している。だから、「我々が直面するリスクは中国が米国を追い抜くことではない。リスクとは、成長継続に必要な改革を中国が止めてしまうことだ」と米国の財務長官ヘンリー・ポールソンは明言している。 「なぜ、今中国株なのか」とよく聞かれる。難しい質問ですが、最近私は「複利効果が期待できるから」と答えている。本土市場の時価総額は2006年末で8.9兆元にのぼり名目GDPの約43%で経済の実体を反映していないといわれているが、H株とレッドチップを加えると20.1兆元と20.9兆元のGDPに匹敵する。そしてこのGDPと株式時価総額は日本の約3分の2程度の規模になる。2001年ごろにはその比率が約3分の1程度だったことを考えると、中国経済と株式市場(企業)の急成長に目を見張るが、彼我の成長率を比較すればそれも納得できる。そのことが中国株を勧める理由である。(廣瀬) 春節特別号ということで、春節情報をお送りします。

春節の過ごし方

2007年の春節は2月18日(初一)。春節から数えて2日目、3日目、、、、を初二、初三、、、、と呼ぶ。今年は「猪年」(猪は、中国では豚の意味)。また春節の前日(大晦日)17日を大年夜と呼び、一般的にはこの日の夜に家族一同揃って夕食をとることを重要視している。春節は日本の正月と同じく、家族・親戚・友人などが一同に介し、交流を暖める。同時に様々な情報の交流が行われ、今後の計画などを考える良い機会となっている。2007年春節の法定休日日は2月18日(初一)~24日(初七)まで。ただし香港は2月18日(初一)~20日(初三)。

春節時の本土・香港間の往来

香港と広東省深セン市を結ぶ羅湖ゲートの旧正月期間中の通行者数は400万人近くになるもようだ。 2月14~27日に陸路ゲートを経由して本土-香港を出入りする旅行客数は計641万6000人に上る見通し。

春節時の交通状況

2007年の旧正月前半の鉄道利用者数が過去最高を更新する見込みだ。旧正月の交通ダイヤ「春運」(2007年2月3~3月14日)の旧正月前半(2月3~17日)は、利用者数が4992万9000人に達したもよう。 春節前9日間の北京市の鉄道利用者数は計190万人に達した。春運のチケット入手は困難を極めている。大晦日にあたる17日の全国の主要道路での輸送量(延べ人数)は4953万人。16日に比べ1291万人減少したものの、前年大晦日に比べ14.2%の増加。また20日のバス輸送量は、台数ベースで66万台で延べ人数2141万人(前年初三より5%増)に上った。

その他
  1. 今年の旧正月連休中に中国本土で送信される携帯電話ショートメール件数は計140億通に達する見込み。
  2. 日本の紅白歌合戦に相当する「春節聯歓晩会」がCCTV(中央電視台)で大晦日に放送された。2007年の春節聯歓晩会の広告収入は放送前の段階で前年の4億元から5億元に増加したもよう。
本土株マーケットの動き

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本土株騰落ベスト5

香港株マーケットの動き

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香港株騰落ベスト5



~投資戦略~

A・B株市場の統合が、最近ニュースで話題となっている。統合されれば、相対的に割安なB株・H株が注目される。今回A・B、A・H株市場に同時上場している中で、価格差の大きい上位10銘柄(B株・H株の方が割安な株)を挙げてみた。

注)日付:2007/2/16、 為替レート:1香港ドル=0.99元、1米ドル=7.78元、 PER:2005年本決算を基準に算出。赤字決算の銘柄は除く。このほかA・H価格差については、中国会計基準、国際会計基準の両方で本決算を開示している銘柄のみを抽出。

~春節銘柄に注目~

春節の名物は、大移動と家族と過ごすレジャーである。そこで、航空業界と旅行業界の好決算ニュースをピックアップしてみた。

中国の旅行業収入、07年は1兆元突破へ

国家旅游局の邵琪偉・局長は18日、2007年の旅行業収入が前年比10%増の約1兆元に達するとの見通しを示した。中国本土を訪問する旅行者数は1億2900万人、宿泊する旅行者数は5360万人に上ると予想。一方、出国者数は前年比10%増の3740万人に達する見込みという。観光業など成長余地の大きい産業の発展に注力し、サービス業の比率・レベル向上に努めると、邵局長は発言。観光消費の拡大を目指して、関連政策の整備を急ぐ考えを示した。【出所】新華網(2007/01/18)

中国南方航空、06年本決算は黒字転換の見通し

中国南方航空(1055.HK)は29日、2006年12月本決算で黒字に転換するとの見通し(中国会計基準、未監査)を発表した。航空燃油価格の高騰が利益圧迫要因となったものの、中国経済の成長が追い風となったほか、人民元高に伴う為替差益が得られたと説明。具体的な数字は2006年のアニュアルレポートで明らかにするとしている。【出所】香港証取サイト上の公告(2007/01/29)

中国東方航空、06年の旅客輸送量は44%増

中国東方航空(0670.HK)がこのほど発表した業務統計によると、2006年の旅客輸送量は前年比44.18%増の3502万人に達した。貨物輸送量は17.87%増の88万9900トン。12月単月では、旅客輸送量が前年同月比18.48%増の265万人、旅客ロードファクター(有償座席利用率)は1.42ポイント低下の64.77%。貨物輸送量は5.64%増の7万8000トンだった。【出所】「明報」(2007/01/31)

黄山旅行開発、06年12月本決算は101.53%増益

黄山旅行開発(900942.SS)の2006年12月本決算:売上高:8億1672万8963元(18.53%)、純利益:1億3868万7706元(101.53%)、EPS:0.31元、ROE:16.71%、BPS:1.83元、配当(予):10株につき1.40元の現金配当中国会計基準(監査済み) 2005年6月に「黄山風景区」の入園料が引き上げられたほか、入園者数も前年比5.99%増の181万2000人に上り、2割近くの増収。このほか華安証券有限責任公司への投資について引き当てていた2158万元を戻し入れたことなどで、大幅増益となった。なお、2007年は増資を実施する計画。【出所】上海証取サイト上の公告(2007/01/29)

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