チャイナマンスリーレポート

3月号 春節特別号

2007年2月2日 内藤証券中国部

自然美(香港その他 市場コード:0157 内藤コード:N1570)株価(02/16):1.28 HKD

台湾系の化粧品大手

化粧品の研究開発、製造・販売までを手がける大手化粧品メーカー。新陳代謝を促進する「NB」シリーズや、アンチエイジング用の「NB-1」シリーズなど独自ブランドの製品開発のほか、エステサロン出店により美容関連サービスも提供。

本土での売上げが堅調

2006年中間期、全体の売上高は横ばい。地域別売上高では台湾が前年同期比24.8%減収に対し、本土が15.7%増収と堅調。一店舗当たりの平均売上高も台湾が25.0%減収に対し、本土は10.8%増収。売上の9割以上を占める化粧品販売部門は本土業績が17.6%増収と特に好調。

コスト削減が奏効

2006年6月末時点で、店舗数は2,166店舗。86店舗を新設する一方、経営不振の41店舗を閉鎖。広告宣伝費、人件費などの削減、前期ほどスクラップがなかったことなどから2006年中間決算は売上高が前年同期比0.3%増収と小幅だったが、51.2%増益を達成した。下期は売上好調。2006年12月末時点で、新規店舗数は147店舗に増加。当初予想されていた110店舗を33.6%上回るペースとなった。2006年通期で6.2%増収、35.6%増益を見込む。
2007年は中国国内の高級消費財ブームが更に大きくなるとみられ、13.2%増収、15.5%増益を予想する。

市場規模は1兆円を超える見込み

「中華商務網」のレポートによれば、2005年の化粧品市場規模は約460億元。年平均成長率は20%前後に上る。第10次5カ年計画期間中(2001年~2005年)の経済成長率は平均9.5%、社会消費品の伸び率は平均11.4%。この社会消費品の中でも化粧品関連の小売額は大きな伸び率を示しており、この業界の勢いが確認できよう。
 さらに2010年、中国の化粧品業界の市場規模は約800億元(約1兆2000億円)に到達すると予測されている。現在アジア最大規模の市場は2兆円超の日本市場だが、少子高齢化・市場成熟化で縮小傾向にある。これに比べ、日本の約10倍の人口を支える中国マーケットの潜在力は大きい。

経営刷新による業績拡大期待

2007年1月初め、特許管理、小売、マーケティング分野で経験豊富な3名の経営幹部の就任を発表した。今まで、同族経営の色合いが強かったため、市場では新しい経営陣による会社戦略に期待が高まる。株価もポジティブに反応している。

リスクファクター

WTO加盟以降、化粧品の関税引き下げが段階的に進められている。今後は日本、欧米など海外化粧品大手の参入によるさらなる競争激化が懸念される。(土田)

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広深鉄路( H株 市場コード:0525 内藤コード:N3890 )  株価(02/16):5.06 HKD

唯一の海外上場の大手鉄道会社

広東省の珠江デルタ地域で、旅客および貨物の鉄道輸送を手がけるほか、車内・駅構内販売、倉庫・積み卸し、旅行サービスなどに従事する。鉄道輸送について、広東省広州市-深セン市を走る広深鉄道を経営。香港の九広鉄路公司と共同で広九直通列車(香港九龍-広州)の旅客輸送を行うほか、一部長距離鉄道の旅客輸送も運行。同社は1996年5月、香港証券取引所とニューヨーク証券取引所にそれぞれ上場し、海外上場している唯一の本土系鉄道会社である。

地域鉄道から幹線鉄道への飛躍

筆頭株主から広州市-楽昌市坪石区間の鉄道事業(以下広坪線と略称)を買収するため、2006年12月22日に上海証券取引所でA株を発行、約103億元を調達した。主幹線鉄道の1つである京広鉄路の広坪線は全長が329.2km。今回の買収によって、運行区間は約3.16倍の481.2kmまで達した。総資産規模は129億元から243億元まで拡大。同社は一気に地域鉄道会社から幹線鉄道会社へ飛躍した。

本土鉄道業界の先行きと同社の市場地位から見ると、広坪線の買収は事業拡大の第一歩に過ぎない。今後は広東省の域内とその周辺地域の路線の買収を進める可能性もある。

2006年は増益の見込み

2006年通年の業績は14.1%の増益と予想。旅客輸送部門の売上高は、乗客数拡大で約20%増と予想。一方、道路、水運などほかの輸送手段との熾烈な競争から、2006年上半期は貨物輸送とその他業務は大幅減収となった。ただし、これらの業務の売上高構成比は低く、下半期では主力の旅客輸送事業の主導で、業績改善が続くとみている。



2007年は大幅増益予想

2007年の業績は114.3%増益を予想。主力の広深鉄道は2月1日から20本の中国の新型高速列車が営業運転を開始した。新列車の導入で、広深鉄道の輸送能力は約30%増加すると予想。そして、4月18日から中国は6回目の鉄道輸送のスピードアップを実施し、既存の主幹線に時速200kmの列車を走行させ、運行区間は6,003kmに達する。前5回のスピードアップで時速は160kmに達した。今回のスピードアップによって、広坪線の輸送能力は約15%増加すると予測。また年内にも、広坪線の鉄道運賃を20%値上げする見込み。4本目の広州市と深セン市を結ぶ新鉄道路線は全長146.7kmに上る。竣工後、広深鉄道の輸送能力の増加ペースは約40%強と予測される。(高)

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澳門実徳( 香港その他 市場コード:0487 内藤コード:N0480 )株価(02/16):0.83 HKD

カジノの新規参入者

クルーザーのリース・管理、観光、カジノ・リゾートの投資などが主要事業。2004年から合弁会社を通じ、オールドマカオを再現したカジノ・リゾート「十六浦」(以下Ponte 16と略称)という巨大プロジェクトを開発中。これにより、マカオのカジノ、ホテル事業などに参入できるほか、クルーザーや観光事業へのシナジー効果が期待できる。

カジノ事業へ集中・強化

マカオのカジノは2001年のカジノ経営権開放により競争が始まった。2003年同社は5,200万香港ドルを投入、クルーザー1隻の55%の権益を購入。このクルーザーは207の客室があり、最大600人を収容できる。通常の娯楽施設があるうえ、12台のゲームテーブルを備えている。クルーザー部門は安定した収入を保ち、主力部門である。また、事業再編により、2004年から小売業、建設サービス業から撤退し、カジノ事業に経営資源を集中。具体的にはPonte 16事業に取り組み、カジノ・ホテル事業に参画した。2006年12月、2億香港ドルで同事業の持株比率を36.75%から49.00%まで拡大させた。同プロジェクトは延べ床面積が約12万6,500平方メートルで、カジノ・高級ホテル、文化広場、ショッピングセンター、駐車場などが建設される計画。第1期は2007年6月までに完成予定で、その他の部分も2008年3月末までに完成する予定となっている。

2006年は大幅増益

2006年9月期の業績は130.9%増益。マカオのカジノ関連会社からの投資収入が収益増の柱となった。2005年3月に関連のカジノ仲介会社に5,000万香港ドルを貸し出し、2006年9月期は1,000万香港ドルの利息収入があった。ただし、Ponte 16に集中するため、2006年9月29日に貸付契約を解除。主力のクルーザーのリース・管理事業では、営業利益が3.76%増の4,504.6万香港ドル。安定的な利益を維持するため、年内にはクルーザーを改装する予定がある。観光事業では、売上高は7.5%増の789.8万香港ドル。コスト削減が奏功し、観光事業の営業赤字は41.8%縮小した。観光事業は、クルーザー事業やカジノ事業とのシナジー効果で、高成長の見込み。また、Ponte 16は完成後、同事業を通じてVIP客を増やす役割が期待される。

2007年は大幅増益予想

Ponte 16のカジノ・リゾートによって、2007年の業績は76.2%増益を予想。プロジェクト完成後、敷地には174台のゲームテーブル、300台のスロットマシンがそろう。当カジノの面積は約27,069平方メートル。また、404室の客室と19室のVIP客室をそろえる5つ星ホテルができる。同ホテルは国際的に著名なフランスのAAPC Hong Kong Limited社によって管理される予定。カジノと高級ホテルのほか、ショッピングセンターなどの娯楽施設が併設される。Ponte 16のカジノ・ホテルなどは開業後、1日当たり6,800人の顧客が利用すると予想される。隣接地の広東省珠海市と結ぶ地下トンネルが開通すれば、集客が増えると期待される。併せて、2007年のマカオの不動産市場は、新カジノの効果で回復基調をたどる見通し。(高)

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トピックス銘柄の株価

(データ:ブルームバーグ社より)

自然美(0157 香港その他)

広深鉄路(0525 H株)

澳門実徳(0487 香港その他)

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