上海街角だより

上海の秋の味覚

 日本でも秋は多くの果物がスーパー、八百屋等に並ぶ季節ですが、上海でも夏から秋にかけては果物の旬の季節で、様々な果物がスーパーから街角の果物店まで多くの場所に並びます。

 特に近年ではタイ、ヴェトナム等から輸入されるトロピカルフルーツが、手に入れ易いお手軽な価格で売られており、また、こうしたフルーツをメインとしたデザート店等も多く存在しています。


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 街の果物店。新疆、無錫などの中国国内からだけでなく、タイ、ヴェトナム等の国外から輸入された果物も、こうした普通のお店の店先に並びます。今の季節は各地で収穫されたばかりの瑞々しい果物が多く並び、近隣の人たちの食卓を賑わせています。



 特にこの時期から果物店で見かける事の多い果物が竜眼です。

 皮を剥いてしまった状態では、中心部の種とその周囲の透明感ある白い果肉という区別の付き難い外見の、ライチ、ランブータン、竜眼ですが、売られている状態ではその外見はかなり異なっています。

 赤いしわしわの皮のライチ、初めて見るとちょっと気持ち悪くも感じる毛の様な柔らかい棘に包まれたランブータンに対し、竜眼はサイズも一回り小さく、表面も「枯れて乾燥してるのでは?」と思う乾いた土の色をした皮に包まれています。

 果実ひとつひとつがコロコロと山盛りになって量り売りをしたりもしていますが、特に印象的なのは本来の状態、小枝ごとブドウの様に実ったままの姿で売られている姿です。

 大振りのブドウより更に大きな塊が果物店などで吊るされている姿は、かなり印象に残ります。

 日本では前述のライチやランブータンとは違い、滅多に食する機会の無い果物ですが、中国、東南アジア旅行等で口にして根強いファンとなる人も多い果物です。上海に訪れる機会があれば、季節にはどこでも目にする果物ですので、口にして見てはいかがでしょうか?


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 中国では秋から冬にかけて、どこの果物店でも見かけられる竜眼。小枝を束ねてブドウの様にまとまった姿が印象的です。果肉は透明感のある白。シロップ付けの瓶詰め等も売られていますが、果肉がむき出しになったシロップ詰めの状態ではライチとあまり見分けが付きません。



 上海の秋の香りは金木犀の香りで、特に桂林公園に多くの金木犀の木が植えられ、その香りを楽しみに散策、休憩に訪れる人が多く存在します。

 こうした金木犀は集団住宅や老房子の中庭等にも植えられ、風に運ばれてその香りをふいに届けてくる事もあり、秋の散策の楽しみの一つでもあります。


 さて、この金木犀ですが、こうした植えられた木に咲く花の香りを楽しむだけでなく、お茶として楽しむ方法もあります。

 金木犀の花の香りをウーロン茶や紅茶、緑茶等に香り付けをした桂花茶は根強い愛好家も多く、安価な物は花弁を単純に混ぜ合わせて作るのに対し、高級なものでは薄紙を挟んで花から茶葉へと時間をかけて花の香りを移す為、ものによっては高級ウーロン茶葉よりも高値で取引されたりしています。

 また、菊花茶等、他の花茶や、ウーロン茶などとブレンドして自分好みの風味を楽しんでいる人もいます。

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 公園等で多く見かける金木犀。日本より種類が多く、花の色や形状も日本で見かけるものより多彩です。また、この季節は石榴が実を付けたり、枇杷や柿が実を付けたりと、果実のなる木も見かける事が出来ます。



 日本では花茶と言えばジャスミンティがほとんですが、最近ではアジア雑貨や健康食品などのお店で、こうした桂花茶や菊花茶、八宝茶なども手に入るようです。

 鎮静、鎮痛、精神安定等の作用もあり、胃炎、低血圧等にも効果があると言われていますので、季節感が楽しめる今の季節に試して見るのもいいかもしれません。


 日本に比べると秋が短く、夏が終わっても暑い日が続き、それが雨が降ったりしている間に急に寒くなって冬になってしまうという感じで、なかなか気候では実感し難い上海の秋ですが、味覚の上ではしっかりと感じることができるのです。


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