上海街角だより

上海の冬支度

 日が落ちるのが段々と早くなり、旧フランス租界につきもののプラタナスの街路樹の葉が色を変え散り始めると、上海の短い秋は終わり、街は冬の支度を始めます。

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 上海、というより中国の年末年始は、クリスマスから始まり春節まで続くアニバーサリー的な装飾の続く華やかなシーズンです。数年前までは電力供給の関係もあって、時間や季節等でライトアップや電飾に制限がかかることもありましたが、LED照明が一般的になり、電飾もLEDがメインとなった事や、発電所の規模や効率が向上した事もあって、寒さがまだ本格化する前のこのシーズンは特に、そうした夜の風景を楽しめる季節でもあります。

 また、街行く人も、一昔前の中国ですと一斉に紺や黒、グレーなどのくすんだ色のジャンパーやコートに変わって色彩的にかなり地味なシーズンでしたが、今では様々な色彩の服装が一般的になり、日本でもおなじみのGAPやユニクロ等の影響もあり、また女性だけでなく若い男性もファッションを楽しむようになった事から、地味な色彩は特に繁華街等ではかえって少数派になっています。


 中国でも北京等の北の地域では、大規模なセントラルヒーティングとも言える発電所、工場などの廃熱を利用した暖房が導入されていますが、上海などの南側の地域では暖房の主流がエアコンという事もあって、補助的な暖房器具も良く用いられています。


 電気毛布等は家電店だけでなくスーパーでもレジ脇等に平積みされて売られたり、電気アンカ、電気座布団などの個人利用暖房器具も多く見かけます。

 変わった物としては、椅子に座って使用する高いテーブル状のコタツもありますが、これは中国の人にとっても珍しいもののようです。

 日本と同じように、冬に向けたこうした暖房や冬物衣服、その他様々な冬物商品が出回るこの時期は、デパート等の商店にとっても大事なシーズンで、シーズン的な装飾と特売やセールなどの購買意欲を煽る装飾が相まって、繁華街は更に華やかになるのです。


 食べ物に関しては中から温まるものとして、火鍋が人気を集めるシーズンです。

 最近ではカウンターで小さな鍋を用いて食べる「お一人様」向けのお店等も出てきたり、カレー味のスープを用いた新しいタイプの鍋も登場したりと、色々な工夫もこらされています。


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 日本風のちゃんこや、すき焼き等を出すお店もあります。


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 また、焼き芋、焼きとうもろこし、焼き栗などが路上でドラム缶を改造した道具を用いて売られたり、店売りの中華まん、点心等の蒸篭から立ち上る白い湯気等、視覚や嗅覚など、味覚以外でも食欲をそそられる光景に出会ったりもします。

実感より先に周囲が一気に冬に向かって様相を変えていって、どこか焦りを感じる様に皆が冬支度を終えてしまい、ちょっと気温が高くて上着を脱いで手に持って歩いている人が見受けられる、それが冬を間近に控えたこの上海なのです。


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