上海街角だより

上海携帯電話事情

 昨年末の時点で中国の携帯電話人口が11.1億人を突破しました。

 これは中国国民の5人に4人は携帯を持っていると言う事で、広い国土と偏りのある人口配置の為に一部では進んでいない他のインフラ普及率と比較すると驚異的な割合です。

 これは上海でも同じ事、携帯電話の必要性は日本以上に高い事から、若い人やビジネスマンは当然として、お年寄りも当たり前に携帯を使い、ショートメールでのやり取りをしています。

 さて、上海を含む中国の大部分のエリアでは携帯電話と言えばそのキャリアは中国移動通信(チャイナモバイル)でしたが、最近になって他の中国聯合通信(チャイナユニコム)、中国電信(チャイナテレコム)が急速に勢力を伸ばしています。


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 固定電話を中心にADSL,光ファイバー等インターネット環境の提供を行って来た中国電信も、スマートフォンの登場によって携帯電話に進出してきました。

 入り口にはiPhone5のポスターが貼られ、黒板には「iPhone超特価!」と宣伝の言葉で道行く人を勧誘しています。

 そのきっかけとなったのが、日本でも人気のappleのiPhoneです。

 というのも中国では中国移動を除く2社でしかiPhoneは使用出来ず、携帯キャリアとしてはトップである中国移動から「iPhoneを使いたい」為に乗り換える人が多く発生したからです。

 中国では携帯電話の機種変更は非常に簡単で、シムカードを入れ替えれば替えたその場で使用出来ます。この為、携帯電話の買換えは非常に頻繁に行われており、最新機種を使用する事がステータス、見栄の一種となっているのです。

 同じ様なステータス、見栄の要素が強い自家用車と違い、携帯電話の場合、自然に見せびらかす(というのも少し大げさですが)機会が多く、また価格も他のステータスアイテムに比較すれば安い事から「機能を求めて」というより「自分をアピールする為」に購入する人が多いのです。


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 中国、特に上海では携帯を買い換えるならスマートフォンといった形で、今はスマートフォンが主流になっています。iPhoneだけでなく、日本製、韓国製、北欧製などのスマートフォンも売られており、個人での輸入などで日本の最新機種がこうした小さなお店で売られている事も珍しくはありません。



 こうした買換え需要を有る意味支えているのが携帯電話の中古買取・販売です。

 電気街的にこうした携帯やパソコン、テレビ等の中古、新古、個人輸入品等を扱うお店が上海にはあちこちにあり、中でも代表的な場所が上海の美羅城(メイロンチャン)です。


 渋谷と秋葉原を足した様な場所と、東京を知っている人間に言われる徐家匯において、その秋葉原な部分を担っている美羅城は徐家匯に行った事のある人なら誰でも分かる特徴的な四角いビルに巨大な球をめり込ませた様な外観の建物です。

 中は一見普通のショッピングモールと変わらない様に見えますが、パソコン、オーディオ、携帯電話だけでなく、監視用ビデオカメラ等の業務用機器や、個人輸入を行った日本製携帯ゲーム機等も扱われており、一昔前の秋葉原の猥雑な雰囲気と上海の商売人のバイタリティがミックスされて独特の雰囲気を醸し出しています。


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 有名なメーカーの携帯機種に並んで「え? これってどこのメーカーの?」と首を傾げたくなるものも売られています。シムカードだけ先に購入しておいて、そうして目に付いた携帯を使ってみるのもこうした中古携帯ショップの楽しみ方のひとつです。



 こうした中で携帯の中古販売を行っている個人の小店舗もあり、また同じフロアにはメーカー系の新しい携帯電話を売るショップもあって、携帯電話を購入するに当たって、実に幅広い選択肢が提供されています。


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 携帯の買取、中古販売を行う個人ブースの看板。「真心のサービス、品質保証」と書かれています。新しい携帯を買ったその足でこうした場所でそれまで使っていた携帯を売る人の姿も見受けられます。



 そうした携帯電話の購入選択肢の中でかなりの変り種は「携帯電話の自動販売機」です。

 これは主に国外からの長期滞在者向けのサービスで、浦東国際空港の第一、第二ターミナル双方にあります。

 購入出来るのはプリペイド携帯で、購入代金=通話料金で携帯電話本体は無料となっています。

 空港では携帯電話のレンタルも行っていますが、借りた以上返さなくてはならない上、カウンターの営業開始時間が朝8時半からと、日本行きの飛行機の便によっては時間の都合が難しいので、こうしたプリペイドの購入の方が便利な人も多いのではないでしょうか?

 携帯の使用料チャージも、慣れないと色々と面倒な上に必要な時に限って売っている場所が見つからない充値カードだけでなく、最近では上海市内のコンビニの多くに置かれているAlading等の電子端末を使うとクレジットカードの使用等をする必要も無く、コンビニのレジでの支払いで済んでしまいます。

 もはや上海人の生活には無くてはならないものとなっている携帯電話、日に日に携帯自体だけでなく、その周辺も便利に高機能になっているのです。


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