上海街角だより

上海で見かけるメイドインタイランド

 中国では最近、DVDに押されて沈滞気味だった映画が復活の兆しを見せており、12月公開の『文字(Lost in Thailand)』は公開直後から高い評価を受けました。

 タイを舞台にしたこの映画は、人気コメディの第二弾にあたりますが、多くの中国人に笑いをもたらすと共に美しいタイの景色も紹介する事となり、この春節の中国からタイへの観光に出かける旅行客が大幅に増加するほどの影響を見せました。


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 タイの雑貨を扱うお店。独特の香りの御香などを扱っていること等もあって、漂う香りにつられて足を運んだ先にあったり、などということもあります。

 中国の少数民族の雑貨を扱うお店も上海市内には色々と存在しますが、タイ、ヴェトナム等東南アジアの雑貨を扱うお店もあって、路地ひとつでちょっとしたエスニックツアー気分になれる場所も存在しています。



 こうしてちょっとしたタイブームである中国ですが、上海で周囲を見回すとブームと言うより日常に既にかなりタイが入り込んでいる為、新しいブームというより再発見に近い形になっています。

 分かりやすいものを挙げれば、タイ料理レストラン。

 上海市内には実に多くのタイレストランがあり、中国国内のガイドブックだけでなく、中国以外の国で発行されている観光ガイドに記載される様な人気店も多く存在します。


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 タイレストランの店内。家具や装飾品等もタイのものが多く使われていて、ちょっとした観光旅行気分も味わえます。

 お店のオーナーやシェフがタイの人であったり、国際都市である上海らしい国際色豊かな客層が見られるお店も多いです。



 もちろん地元の人たちに人気のお店や、知らない人にはただの民家にしか見えない、看板等が一切無い隠れ家的お店もある等そのバリエーションも多いものです。

 中には余り外国の料理と意識されずに利用されているお店や、中華とタイ料理双方を出すお店もある等、タイ料理は、完全な外国料理と中華料理の中間的立ち位置にあると言ってもいいかもしれません。


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 旧租界のヨーロッパの雰囲気を感じさせる建物にタイや様々な国の料理や雑貨等の看板が並ぶ通り。

 自分がいる国を忘れてしまう様な光景に出会えるのも上海での楽しみのひとつです。

 また、こうした奥まった路地の更に奥で営業を行っている、歴史的な建築物を使用した小規模なホテルなども最近では存在していて、情報に敏感な国内外の人々に人気を集めています。



 また逆にあまり意識せずに上海の人々に消費されているタイ産品としては、果物があります。


 上海は普通の街角の果物店でもトロピカルフルーツが並んでいますが、そのかなりの比率がタイで収穫されたものであり、多くの上海の人々がそれと知らずに口にしているのです。特にバナナ、パイナップル、マンゴー、ランブータン、マンゴスチン、パパイヤ、ドリアン、レイシ、リュウガン等、飲食店やファストフードのデザート等で人気のフルーツの多くもタイ産が多く、中国における輸入果実の6割強はタイで作られたものです。


 調味料等でも最近では普通のスーパーでもタイの調味料が並び、グリーンカレーのペースト等も普通に購入されています。また清潔で安全な「緑色」野菜の流通が活発になるにつれて増えているサラダのアレンジとして、タイのライスペーパーを使ったりする料理もネットなどでも紹介されています。

 日本でもヘルシーなイメージのあるタイ料理ですが、それは上海でも似たようなもので、特に若い女性には一定の支持者が存在しており、レストランに限らず自宅でもタイ料理を食する人が居ます。


 タイ側でも中国への輸出促進の為、インターネット等を通じた広報活動を行っており、観光・貿易を通じた両国の繋がりはより一層強固なものとなっていくのではないでしょうか?


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