上海街角だより

上海健康事情

 上海でも日本と同様鬱陶しい梅雨が続いていますが、雨が降っている方が空気が綺麗になるという事もあって、鬱陶しい湿気とどちらがマシなのか頭を悩ませるところです。

 じめじめとした天気が続くと食品が傷みやすくなったり、体調を崩しやすくなったりしますが、そうした中でも元気に過ごせる様、健康に気を使った生活をする上海の人も多く見受けられます。


写真

 ビル内のヨガスタジオ。1階にはバーが入り、3階には料理店が入っています。ヨガは大きな振動や音を立てない為、通常のビル等の一角で営業する事が出来、職場や住居の近くで探す事が簡単な事も人気の理由のひとつです。



 今回は、そうした上海人の健康志向について紹介してみたいと思います。


 健康と言えば適度な運動が大切ですが、中国で健康と言うと真っ先に思い浮かぶのは太極拳でしょう。公園や広場の朝は必ずと言っていいほどどこに行っても太極拳をやる人の姿を見ますし、マンションや小区などでも近隣の住人が、日本の小学生の夏休みのラジオ体操の様に集まって太極拳を行う姿も当たり前の光景です。

 公園で太極拳をした帰りなのか、独特の大極服を着て姿勢良くスタスタと歩いている年配者などを見ると、その効果は確かなものなのだと感じます。

 ただ、競技者を除くと若い人が太極拳をやっている姿は余り見かけません。

 では、若い人、特に若い女性に人気の健康法はというと、それはヨガです。

 特に小資女と呼ばれるプチブル層は、中国にもあるフィットネスクラブの会員となって、ヨガと他のフィットネス機器に取り組んだり、担当のトレーナーと相談してメニューを決めたり、美と健康の為、一定の時間とお金を使っています。

 スイミングはプチブルよりもっと上の富裕層のもので、高級マンション等では住人専用のプールがあったりします。日本の様にどこの学校でもプールがあり、水泳の授業があるというのは世界でも珍しく、中国でも水泳は競技者だけのものと言った形なので、健康の為に泳ぐという事は珍しいです。

 ただ、上海は世界水泳開催後、その会場が一部一般に開放されたり、運動施設に隣接してプールが作られたりと、希望し手を尽くせばそれなりに水泳を運動として楽しめる様になってきています。

 一昔前の中国の朝の風景というと、ズラーっと大量の自転車に乗った労働者が通勤する風景でしたが、現在の上海での自転車は相変わらず通勤・通学手段の一角ではありますが、健康の為のサイクルスポーツとして、自転車に乗る人間も増えてきています。


写真

市内のサイクルショップのショーウィンドウ。ヘルメット、ウェア、グローブ等、スポーツとしてだけでなく、ファッションとしての意味合いも持っています。



 これは欧米人が多い上海で、スポーツ車でヘルメット着用の競技スタイルで通勤する欧米人の影響もあります。上海市内にもいくつもサイクルスポーツの専門店があり、海外製の高いサイクリング車や、パーツ、ウェア等総合的に扱うお店もあります。

 元々は台湾のGIANTをメインに扱うお店が多かったのですが、現在ではイタリアやアメリカやイギリス等からの輸入がメインのお店もあるくらいです。


 運動に並んで健康に重要な食生活ですが、中国では「緑色食品」マークをスーパー等で良く見かけます。これは農薬や有害物質が使われていない食品を示すマークで、食品以外にも環境に考慮した製品等は緑色製品と呼ばれます。

 それでも更に安全性を信用出来ない、安心出来ない人向けに、輸入オーガニック製品を扱うお店や、高価な浄水器、ミネラルウォーターの販売を行う会社、「体にいい」と効能をうたった天然石を用いた食器(座布団や寝具マット等の製品もあります)など、「健康」が商売になるのは中国でも日本でも同じです。

 デパート等ではマッサージチェアと並んでランニングマシンやエアロバイク等のフィットネス機器が売られ、薬品、健康食品、無農薬食品と比較的効果な国内外の商品も売られています。


写真

 ダイエット、シェイプアップ、美容を行う美容店。エステ、産後の体型回復などを扱っています。以前は繁華街等大勢の人が集まる場所に大きな店舗で運営する事が多かったこうした美容店ですが、最近では中小の店舗で住宅街の一角など、「ここでお客さん来るのかな?」と心配になる様な場所にすらあります。


 お金にシビアだと中国の他の地域に住む人から言われる上海人の財布の紐が、教育・美容と並んで緩むもの、それが健康です。見方を変えるだけで、上海の街角のあちこちで健康に貪欲な上海の人の姿を見る事が出来るのです。

中国株取引のリスク
株価や為替の変動等により損失が生じるおそれがあります。
中国株取引の手数料について
中国株の手数料は、国内手数料、現地手数料、為替手数料と3種類の手数料があり、このスペースに表示するのが難しいため、詳細は中国株の「手数料とリスクについて」でご確認ください。
中国株は、クーリング・オフの対象にはなりません。
詳しくは手数料とリスクについてをご覧ください。