上海街角だより

上海早餐―上海の朝食

今年の夏は暑く、今頃になって疲れが出てきている人も多いのではないでしょうか?

 上海も今年の夏は非常に暑く、市内では冷房がフル稼働でエアコンだけでは足りずに扇風機や冷風扇などもかなり売れていたようです。


 こうして疲れが出るとついつい睡眠にかまけて朝ご飯を抜いてしまったり、などという事になりがちですが、上海の人たちはどんなに忙しくても朝ご飯はしっかりと食べます。


 今回は、そんな上海の朝食について紹介します。


 先ほど、上海の人たちは朝ご飯をしっかりと食べる、と言いましたが、それは朝早く起きて朝食を作って食べる、という意味ではありません。


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 一見すると高級ホテルの前に場違いな屋台が出ている様に見えますが、これも実はホテルの商売のひとつ。こうして朝食や昼食の弁当やおかずを販売しています。北京五輪、上海万博などに合わせて大幅に増えた上海の高級ホテルですが、これも生き残りをかけた戦略の一環です。

  日本ではおやつ的に見られ、上海観光のお供として日本の方でも口にした事がある饅頭や油条、葱餅等を扱うお店や屋台は、朝早くから営業していて、寝巻きのままそうしたお店で買った饅頭やふかしたとうもろこし等を袋にぶら提げて歩いている近隣の住民や、自宅付近や会社近くで買った葱餅を持って出勤するサラリーマンの姿は見慣れた朝の風景です。


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 ケーキやパンのチェーン店。ほとんどの場合、買った物を食べられるコーナーやコーヒー等の飲み物の販売も行っており、モーニングコーヒーにクロワッサン等欧風の朝食を食べる人もいます。甜蜜の文字が見えますが、日本で言うところの「スイーツ」の意味。老若問わず、女性に人気が高いのは日本と同じです。

 自宅である程度朝食を作る家庭でも、そうしたお店などで買ってきたものを足して食卓をにぎやかにしていたりする事も良くあります。スーパーの中や店の前でもそうした惣菜を販売している所もあって、自宅で食事を作ると言ってもご飯と汁物くらいしか自分で調理しない人もけっこう存在しています。


 また、お粥や麺のお店も朝食の場として利用されていますし、最近ではファストフードやチェーンの軽食店も若者などの朝食の場です。マクドナルドやケンタッキー、吉野屋、ココイチなど日本で知られているチェーン店もこうした上海の人々の生活に合わせて朝食向けのメニューやサービスを提供しています。


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 早陸晩玖の店舗。シーズンという事で店先では「焼き立て」の月餅の販売等もおこなっています。チラッと写っているスクーターはデリバリー用のスクーターでチェーン展開を行う軽食ファストフード系ではほとんどの場合、自宅やオフィスへのデリバリーサービスを行っています。



 こうした中、上海で最近人気を集めているお店が「早陸晩玖」。

 お粥や麺、饅頭などの朝食の基本メニューと煮物、炒めものなどを中心としたおかずを提供する如何にも中国らしいお店ですが、このお店、実はアイスランド資本の純粋な中国系企業ではありません。


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 早陸晩玖の店内。ピーク時を避けた撮影なので、お客さんは少ないですが、開店早々(朝6時から営業)やお昼時、夕食時などは多くのお客さんで埋まります。新しい事もありますが、ローカルな店舗に比べると綺麗で清潔な事から海外旅行者や出張者なども利用しているようです。


 BAKKAVORグループは有機農産物、加工食品などを中心とした食品系企業ですが、既に世界中に食材、加工食材を提供しているノウハウを中国で生かす道として選んだのが、そうした世界でのノウハウを前面に出すのではなく、中国の人に馴染みの深い料理を自分たちの食材でという道であったのは実に興味深い事です。

 店舗にはそうした企業の紹介も含めた冊子等も置かれていますが、それ以外は店員も店舗もお店のメニューにも、中国本土や香港、台湾などのお店との違いは見られず、お客さんもその大部分はどこの資本などとは気にせず食事を楽しんでいます。


 海外企業が自分たち本来のスタイルをベースに展開する事が多かった中国ビジネスも、こうした新しい動きが出る時代になっているのかもしれません。


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