上海街角だより

上海ペット事情

 だんだんと気温も上がって、屋外で過ごしやすくなり、街角ではテーブルや椅子を持ち出してトランプやマージャンなどに興じる人も見られ、オープンカフェや屋外の席を持つバーなどで多くの人が楽しむ姿を見ることも多くなって来た最近の上海。

 ここ数年のそうした風景での変化はそこにペットの姿が溶け込むことが多くなってきていることでしょうか? カフェなどではペット可のお店も増え、愛犬の散歩のコースにそうしたカフェを組み込む飼い主が午後のお茶を楽しむ姿も良く見かけます。

 今回はそうした上海のペット事情について紹介してみたいと思います。


写真

 中国の人はあまりペットを飼うというイメージがありませんが(市場などで売っている動物がペットだと思ったら食用だったなどというインパクトのある旅行者エピソードなどの拡散もありますし)、映画『ラストエンペラー』で印象的なコオロギ、老人たちが茶館や公園などで自慢し合う小鳥など、伝統的なペットも存在します。

 上海でも観光地で有名な豫園や新天地のすぐそばにそうしたペットを扱う「花鳥市場」があり、おもにおじさんたちがそうしたお店を見て回ったり、互いのペットを自慢し合ったりしています。


 また意外と多いのが鳩を飼っている人で、小区の屋上などに鳩小屋を作ったり、少し大きめの鳥かごで鳩を飼っている人も居て、エリアで少し高めのマンションなどから小区の景色を見下ろしたりしていると「あんなところに鳩小屋が」などということは良くあります。


 愛玩動物でありながら、ある意味実務も担っているのが猫です。

 というのも、上海の住宅街、特に下町的に入り組んでいる小区などではネズミが住宅の中まで入り込んで来て、そうしたネズミの駆除を行う、働き者の猫がいるからです。また、小区やマンションなどで餌等の世話をする人たちによって共同的に飼われている様な猫たちも居ます。


写真

 個人宅で飼われている金魚。金魚や鮒、鯉などの元来中国に居た魚の他にも、テレビドラマなどの影響もあって熱帯魚やクラゲなどを飼う人も居ます。また、元々中国で存在する奇岩、奇石趣味と合わせて楽しむ人も居るようです。



 日本でも見られる捨て猫問題は上海でもあって、自腹でボランティア的にそうした猫たちの救済に当たる人も居て、猫の世話をするマンションや家を買う為に頑張って働いている人や、獣医から簡単な治療法を学んで水から購入した薬剤などを用いて手当をして面倒を見ている人さえいます。


 一方で、最近、特に増えてきている感のある犬ですが、こちらは愛玩動物であると同時に住宅、車、スマートフォンに次ぐ第四のステータスシンボル的意味合いも持ってきているようです。


写真

 飼い主にとって大事な家族であるペット、それは上海でも日本と同じで、写真は動物病院で治療を受けるペットの犬。大事なペットに最新、最高の治療、環境を望む飼い主は多く、そうした需要の高まりや、ドラマや漫画などの影響を受けて獣医を目指す若者もかなり存在します。また、近年、中国で問題視される様になってきた独居老人にとって、寂しさを埋めるペットは非常に大きな存在であり、公園や買い物などペットと散歩をしたり、抱きかかえて近所に出かけたりする姿も良く見ます。


 マンションや小区などの集合住宅が多い上海の住宅事情もあって、小型の愛玩犬の人気が高く、ほとんど小型から中型の犬が主流であった上海ですが、最近はかなり大型の犬、それも輸入された珍しい犬種を散歩させる飼い主の姿も多く見かける様になりました。


 日本の様に特定の犬種だけの人気が高くなるブーム的なものはありませんが、徐々にそうした輸入犬種の割合は高くなってきています。犬の絶好の散歩コースである市内の大きな公園では、まるでドッグショーの様に様々な犬種を目にすることが出来ます。


 スーパーなどでは大抵の店舗でペット用品だけでかなり大きなスペースを占有し、街角を歩けば一見ペットショップに見える「ペット用品専門店」などもあります。雨の日にはそうしたお店で売られている犬用のレインコートを着て散歩する犬の姿も見かけます。


 「龍猫」と名づけられたネズミの一種やハムスターやウサギ、熱帯魚や爬虫類など、更に様々な動物もペットとして販売され、犬や猫のトリミング、ペットを預るペットホテル、愛するペットそっくりのぬいぐるみや人形を作るサービスや、最先端の3Dプリンターを用いたフィギュア作りさえあるといった具合に、まだまだ広がりを見せそうな上海のペット事情、街中や公園など視点を変えてそうした点を注目してみると、また違った上海の姿が見えてきます。



中国株取引のリスク
株価や為替の変動等により損失が生じるおそれがあります。
中国株取引の手数料について
中国株の手数料は、国内手数料、現地手数料、為替手数料と3種類の手数料があり、このスペースに表示するのが難しいため、詳細は中国株の「手数料とリスクについて」でご確認ください。
中国株は、クーリング・オフの対象にはなりません。
詳しくは手数料とリスクについてをご覧ください。