上海街角だより

上海のMade in U.S.A

 上海は旧租界などの外国文化の影響が色濃い街です。

 老房子と呼ばれる歴史建築物もフランスなどの欧州建築の影響を色濃く残し、商業ムードに流されがちなクリスマスも中国有数の歴史を持つ教会が市内のあちこちに残っていることからおごそかな雰囲気も感じられます。


 そんな上海は中国の中でも比較的気軽に外国気分を味わえる都市として、ビジネスとしての注目とはまた異なった関心を中国の他の地域に住む人から集めています。

 そうした流れを更に加速しているのが、上海ディズニーランド。

 元々、中国の人たちはディズニーだけでなくアメリカ文化、特に映画などの娯楽を好む人が多いのですが、ディズニーランドの開園でいっそう上海の人たちにとって身近なものとなっていくことでしょう。


 今回は、そんな上海の街におけるアメリカ産のものについて触れていきます。

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 上海のマクドナルドとスターバックス、流石に寒い今の季節は減りますが、外の席で長~い昼休みのコーヒーブレークを楽しむ人の姿も見かけるなど、すっかりと町に溶け込んでいます。


 日本では当たり前になりすぎて既に意識されなくなっているファストフード。

 マクドナルドやケンタッキー、スターバックスなどは上海でもごくごく普通に見かけ、以前よりも気軽に利用する人が増えている様に感じます。

 デパートや地下鉄の駅などの周辺にはたいてい見かけますから、逆に無いと「なにかあるのかな?」と周囲の事情を勘繰ってしまうほどです。

 スナック類のお菓子や飲料などもスーパー、コンビニ等で見かけますし、最近では小規模な輸入食品店も市内のあちこちにあります。オーガニック系食品、自然素材美容品などを扱うお店などでも、ブームの発信源となることも多いアメリカ直産、直輸入を謳っている例もあります。


 衣料でもカジュアルやファストカジュアルだけでなく、デパートなどにはブランド品も入り、通販サイトなどでも「アメリカから直輸入」「アメリカ製品のOEM品」などの宣伝文句も見かけます。

 企業サイドの中国進出だけでなく、個人輸入や外資系企業など海外への出張が多い人のサイドビジネスでネットショップを開設しているケースなどもあって、どれが本物なのか、OEM品なのか、贋物として売られている本物(検品で弾かれたものや、わざと廃棄扱いにして横流ししているもの)なのか、贋物なのかは素人にはとてもではないが分かりません。


 住宅関連などでも日本より広くゆったりとした住居が好まれる中国では、住居向けの水周り、電化関連などでアメリカ製を選ぶケースも多く、また、テレビショッピングなどの便利商品でもアメリカ製の商品は多く販売されており、ネットでもアメリカ製便利グッズのみを扱うお店も多く存在します。


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 日本でよりも高い頻度で見かけるアメリカ車。こうした乗用車の他に、結婚式が派手な上海では新郎新婦の乗る大型のリムジン(ピンク色だったりすることも)などで大型のアメリカ車を見かけますし、消防車や業務用の車輌などでもドイツ車と同等程度にアメリカ車を見ることが出来ます。



 こうして、様々な場所で見受けられるアメリカ製品ですが、やはり一番上海人にとって身近なアメリカといえばエンタテインメントでしょう。

 上海事務所のそばには上海文化広場がありますが、ここで上演されるものの何割かはアメリカのミュージカルで、中にはアメリカのオリジナルキャストでの公演もあります。

 ディズニーランドの話が出る以前から、各種商品、グッズにはディズニーキャラクターが溢れており、ディズニーの幼児向け英語教室もあって、常に空き待ちという高い人気を集めています。

 トランスフォーマーやスパイダーマン、バットマンといったようなキャラクターも人気がありますが、そうした中で特に意外と言ってもいいくらい人気があり、キャラクターそのままだけでない影響力を与えているのがアイアンマンです。

 色々な中国製のゲーム、広告などに「もどき」キャラクターが出てくるだけでなく、パソコンやスクーターなどの若い人が興味を持つ工業製品に、「メタルレッドをベースに銀と金」というアイアンマンのカラーリングをそのまま用いたものが多く見られます。

 もちろん中国における塗装技術の進歩で製品に使用出来る色合いが増えたという事情もありますが、アイアンマン以前と以降ではこの色の組み合わせの商品の数は大幅に変化しています。

 赤に金(または黄色)というのは中国の人が元々好きな色の組み合わせですが、アメリカのクリエイターが意図しないところで中国の人に人気が出ています。

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 市内のDVDショップ。日本では公開されていないような作品や複数の作品を一枚にまとめたもの、アメリカのテレビドラマなど店内の半分近くはアメリカの作品です。海賊盤がメインだと取締りが厳しくなってきているので、タイなど中国より更にDVDが安い国から輸入したりしたものもあります。以前は映画公開と同時にそれをビデオ撮影してDVD化して販売するなどという荒業もありましたが、最近はそうしたものは見かけなくなってきています。


 最近ではハリウッド側も中国を強く意識した作品作りを行っていることもあって、今後は世界で初公開が中国、ということも珍しくなくなっていくのではないでしょうか。

 そうしていずれは日本の様に特に意識せずに日常的にアメリカ製のものに触れていく、上海ではそれはごく近い将来のことの様に感じます。




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