上海街角だより

上海流屋外ライフスタイル

 上海の今の日差しはすっかりと夏の強さで、外に出ると肌が焼けそうなほどです。

 しかし一度日が落ちれば、真夏の蒸し暑さとは違う過ごし易い気温になりますし、日中でも日陰はいい風が吹いて公園などでもゆったりとした時間を過ごす人を見かけます。

 今回はこれからの時期に増えていく、屋外で多くの時間を過ごす人たちについて紹介していきます。


 上海は元々租界時代の影響を色濃く残していて、午後ともなるとかなり早い時間からバーが店の前にテーブルと椅子を並べ,そこでビールなどを飲んで過ごす人たちが居ます。

 本格的に人が増えるのはやはり日が沈んでからですが、明るい内でも一定の客は入っていて、そうしたことがオープンテラスのカフェの上海への進出をスムーズなものとした背景にあると言ってもいいでしょう。


 スターバックスの中国への進出と前後して、オープンテラスのカフェは上海市内のあちこちで見かけるようになり、当初は上海在住の欧米人が多かった客層も地元の若者から始まって、最近ではごく普通のお年寄りなども買い物帰りのひと時を過ごしたりもしています。


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 昼はカフェ、夜はバーとなるお店は市内に多数存在します。もちろんカフェ営業中もお酒は飲めます。道路に机や椅子を出すのは市政府や公安などの方針によって可否が変わったりもするので、店の前のスペースや中庭などでオープンテラスのサービスを提供するお店も多く見られます。


 またアイスミルクティーやスムージーなどの飲み物やフライドチキンや焼き芋などを扱うテイクアウトのお店も上海には多いのですが、そうしたお店で買ったものを歩きながら、あるいは公園のベンチなどで座って飲んだり食べたりする人も多く見られます。


 上海では真冬でもソフトクリームが、真夏でも焼き芋やおでんが売られるなど若干季節感が迷子になっている傾向がありますが、開店と閉店の入れ替わりの激しい上海では意識しないと気付きづらい点ですが、暑い季節、寒い季節だけの営業といった感じで全く別の店になっている場所もあったりします。同じお店で違う商品を扱うようになっただけかと思うと実は全く違うお店になっていたりするのです。


 そうした租界、海外からの文化的な流入だけでなく、元々の上海の人たちも日常で多くの時間を家の外で過ごしています。マンションに付随した東屋や、路地に出したテーブルと椅子ではポーカーなどのトランプやマージャン、中国将棋などに夢中になり、さらにはそれに観客やアドバイザーがついてなどと歩道が完全に占拠されていて通りたい人は車道を通るしかない場合も多々有ります。


 昔ながらの下町的な集合住宅に住む人たちは特に、家の外と中という区分の意識がかなり薄く、室内同様に共用部分や周りの道路なども生活空間になっているのです。

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 市内の公園の藤のトンネル。花の季節は過ぎても強い夏の日差しをしのげる憩いの場所として、のんびりとしたひと時を過ごす人が多く、また買い物や仕事の合間に小休止する人も見かけます。中国の場合、こうした落ち着いた庭園風の公園の中に唐突にミニ遊園地風の遊具が集まったキッズスペースが登場することもあって、日本人からすると目を疑う風景にも遭遇します。


 こうした日常だけでなくレジャー的な部分でも外に出かけることを好む人は多く、市内から随時出発しているバスツアーはあっという間に定員になってしまう人気のツアーなどもあって、「飛び込みでも大丈夫だろう」と思っていた中国の他の地域からの旅行者や、海外からの旅行者などが、お目当てのツアーに参加出来ずがっかりすることになったりもします。


 こうした中、上海のリノベーションの流れで登場したのが、中国だけでなく世界でも珍しい海水浴場「風」リゾートです。

 老碼頭、その名の通り、古い埠頭を改造した市内でも新し目のスポットには、廃墟風ホテルや人気の飲食店、ファションスポットなどが集まっていますが、その東側に広がっているのが都市の中に唐突に現れた砂浜、サンシャイン・ビーチです。


 これからの季節、更に人を集めることになる、既に人気のスポットですが、目の前には上海市内を縦断する黄浦江、更にその向こうには浦東の高層ビル群という形で「海」は欠片もありません。

 プールこそあるものの、川や海では泳げません。

 それでも体を日に焼いたり、ビーチバレーを楽しんだりと、まるで海水浴場の様に過ごす人たちが見られ、イベントやビーチバレー大会なども開かれているようです。


 ドバイなどの中東の砂漠の中に、突然現れたかの様なリゾート施設もインパクトがありますが、上海の都会の中に突然現れたビーチも、なかなかのインパクトがあります。


 今後もこうした上海ならではの風景があちこちに誕生していくかもしれません。




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