上海街角だより

上海の自動販売機

 日本では街中に自動販売機が溢れ、海外からの旅行者はその多さや便利さに驚かされます。上海でも、日本ほどではありませんが意外と多くの自動販売機を見かけます。

 今回は、そんな上海の自動販売機についてご紹介します。

 上海市内で自動販売機を一番よく見かける場所は、地下鉄の駅構内です。

 一昔前は個人商店規模のお店が改札口周辺に多く存在しましたが、それらがなくなるのと入れ替わりに自動販売機が増えました。当初は飲み物やお菓子のみだったのですが、最近では女性ファッション誌など雑誌の自動販売機も置かれています。

 構内や周辺通路が薄暗かった上海の地下鉄は、LED照明の登場以降改善され、新設の駅が多いこともあって、明るく清潔なものとなっています。自動販売機は、クリーンな地下鉄イメージの一環として駅の風景に自然に溶け込んでいます。


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 地下鉄1号線の駅構内にある雑誌の自動販売機。通勤に利用する人たちなどを対象にした雑誌ラインナップとなっています。

 地下鉄車内ではスマートフォンを見ている人が圧倒的に多いですが、それでも一定の売れ行きを見せているようです。


 地下鉄と同様に多くの自動販売機が置かれているのは、空港です。

 空港内には売店もあるため飲料の自動販売機がメインですが、浦東国際空港では、海外からの旅行者などのためにプリペイド携帯電話の自動販売機があります。

 日本の空港でもSIMカードの自動販売機は見られますが、携帯電話が販売されているのは日本人にとっては珍しいのではないでしょうか。手続などが面倒なレンタルサービスに比べて手軽なため、存在を知っていると、急な出張や携帯電話を忘れてしまった時などいざという時に役立ちます。

 さて、これまでは特殊な場所のみをとりあげてきましたが、上海の街中、人々が暮らしている場所にも自動販売機は存在します。上海に来たことがある人は「え?」と疑問に思ったり、「いや、全く見なかった」と否定したりするかもしれませんが、実はかなり多くの自動販売機があちこちに設置されています。

 それは、「空気」や「電気」の自動販売機です。

 日本の人たちが「中国の朝」と聞くと、自転車の大群をイメージするかもしれませんが、少なくとも上海では、一般的な自転車よりも電動自転車や電動スクーターの方が多くなっています。荷運びなどに使われる後部がリアカーのような台車になった三輪の自転車ですら、電動化されています。

 もともと上海の街中には自転車の修理を行うお店が多く存在していますが、そうしたお店の店先にあるのが、タイヤの空気補充や充電用の自動販売機です。

日本の自転車店では無料でできることが多い電動コンプレッサーによる空気補充が、上海の場合は1元コインを投入して行う仕組みになっているのです。


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 小区(集合住宅地)やマンションなどでよく見かける浄水の自動販売機。日本人が見ると衛生面で不安になる外観のものが多いですが、それだけ長い期間、多くの人々に利用されてきたということです。

 時間帯によっては、この自動販売機の周りで井戸端ならぬ自販機会議をする近隣の主婦たちの姿も見られます。


 また、一般の住宅地周辺には「水」の自動販売機もあります。

 ボトルウォーターの宅配もありますが、こうした浄水の自動販売機を利用する人も多く、知人のマンションを訪問した際などには、空のボトルを持ってエレベーターを下り、水を汲んで戻っていく住人と遭遇する、ということも珍しくありません。

 日本のようにカラフルで多機能なものがある訳ではありませんが、上海の街中でも自動販売機が人々の生活に溶け込んでいるのです。




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