新着情報

本日の上海B株急落について

11.04.27

 27日の中国本土市場で後場から上海B株が急落した。終値は前日比5.33%安の303.25ポイントで、今年に入ってからの上げ幅を1日で吐き出した格好。小幅高で推移していたA株も連れ安となった。いくつかの要因が現地メディアで指摘されているが、どれも説得力に乏しい内容であり、これといった決定的な要因は見当たらないようだ。

 ただ、米ドルで取り引きされる上海B株が大きく動くと、その要因をめぐっては中国の為替政策や米国の金融政策が連想される。5月9日にワシントンで開かれる米中戦略経済対話では、人民元問題が議題となる見込み。また、中国国内のインフレ抑制のため、人民元高の容認ではなく、人民元の切り上げが実施されるという観測も浮上している。このほか27日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の直前であり、マーケットは米中の金融・為替政策をめぐりセンシティブになっている。

 こうしたなかでのB株の急落だっただけに、その要因をめぐる憶測にも、米中の政策を踏まえたものが多かった。以下、中国メディアが伝える主な要因を記す。

【1】米ドルの還流説
 「強いドルは米国の国益に合致する」と、米国のガイトナー財務長官が発言。米国の量的緩和も終了する見込みであることから、マネーの米ドル回帰が始まり、B株の下落につながった。

【2】人民元切り上げ説
 5月1日からのメーデー連休中にも、中国国内のインフレを抑制するため、人民元が切り上げられるという観測が浮上。B株のポジションを大量に保有する投資家が米ドル建てのB株を売り、人民元に換金する動きが広がった。

【3】外資の中国悲観論説
 中国本土の不動産バブル崩壊などが米国の有力誌で大きく取り上げられている。中国も日本と同じ道をたどるという悲観的な見方が広まり、外資がB株を売り払った。

 このほか国内要因も散見される。

【4】国際ボード説
 外国株の上場を認める国際ボードが、今年6月にも上海証券取引所に開設される見込み。国際ボードの誕生でB株市場の存在価値はさらに落ち込むため、投資家が手元のB株を売り払った。

5】A株追随説
 2011年に入りB株が堅調に推移し、上げ幅を積み重ねていた。その一方で軟調なA株に追随するかたちで、B株も急調整した。

 ただ、どれも憶測の域を出ないものばかりだ。中国本土では特段の理由のない下げが個人投資家のろうばい売りを引き起こすことが度々ある。今回のB株の急落も、真相はこうしたものかもしれない。

 
中国株取引のリスク
株価や為替の変動等により損失が生じるおそれがあります。
中国株取引の手数料について
中国株の手数料は、国内手数料、現地手数料、為替手数料と3種類の手数料があり、このスペースに表示するのが難しいため、詳細は中国株の「手数料とリスクについて」でご確認ください。
中国株は、クーリング・オフの対象にはなりません。
詳しくは手数料とリスクについてをご覧ください。