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【11月30日の中国株急落について】

11.11.30

 11月最終取引日の中国本土マーケットは、上海総合指数が急落し、前日比3.27%安で取引を終了した。なかでも上海B株指数は前場で大きく下げ、終値は6.12%安。香港市場も地合いが悪化し、本土系の銘柄を中心に売りが広がった。

 欧米の投資家を中心に、中国経済に対するネガティブな見方が強まっている。2012年の中国の経済成長率について、UBSは予想を当初の8.3%から8.0%に下方修正。シティバンク、モルガンスタンレー、世界銀行もそろって当初の8.7%から8.4%に引き下げた。こうした動きの背景には、欧州債務問題にともなう外需の冷え込みや不動産価格の下落見通しなどがある。

 これまでゴールドマン・サックスは中国株投資をポジティブに評価していた。だが、中国経済に対する見方がネガティブになったことを受け、最近のレポートで中国株のポジションを減らす考えを示したという。

 海外投資家の“中国離れ”は、中国株にとどまらず、人民元相場にも表れている。海外投資家が形成する人民元NDFと香港オフショア相場(香港での人民元相場)は、つい2カ月前まで中国人民銀行の管理下にある上海スポット相場に比べ、人民元高で推移していた。だが、中国経済のハードランディング懸念が高まった9月下旬ごろから、人民元NDFと香港オフショア相場は、上海スポット相場に比べ人民元安に急速にシフトした。中国の輸出が鈍化していることから、海外投資家の間では人民元高に対する期待が冷めている。

 こうしたなかで中国では12月1日に中国物流採購聯合会(CFLP)が11月の製造業購買担当者指数(PMI)を発表する。すでに発表された11月のHSBC製造業PMIは48で、景況判断の節目である50を再び下回った。このためCFLP製造業PMIについても、悲観的な見方が広がっている。

 本日の中国本土マーケットの急落は、上海B株市場から始まった。その背景には上記のような海外投資家の“中国離れ”があるようだ。

 なお、B株が急落すると、いつも原因として指摘されるのが、外国企業の株式を売買する上海証券取引所「国際ボード」創設の憶測。今回も国際ボード創設の動きが急落の一因という見方があったが、上海証券取引所は否定している。ただ、B株市場は規模が小さいため、ちょっとしたことで急騰急落が起きやすい。根強い国際ボード原因説だが、その説得力には疑問の余地があるものの、これも無視できない要因だろう。

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