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【中国株レポート】蒙牛乳業(チャイナモンニュウデアリー:02319)

08.07.09

中国最大の乳製品メーカー

中国最大の乳製品メーカーで、牛乳、乳飲料、ヨーグルト、アイスクリームの生産と販売を手がける。日本の乳業メーカーと同じ超高温殺菌牛乳(UHT)を製造しており、国内市場での評価は高い。07年12月現在、22ヵ所の製造拠点を持ち、年産能力は478万トンに達するが、増産投資の継続で、08年12月には640万トンに拡大する見込みだ。07年12月期の売り上げ構成は、牛乳(UHT)59.9%、乳飲料3.4%、ヨーグルト6.5%、アイスクリーム9.4%、その他0.8%。

乳製品業界ではブランド力と信頼性で大手優位の市場環境が続いているが、とりわけ同社のシェア上昇が目立つ。市場調査会社ACニールセンの調査によれば、販売金額ベースで見た牛乳の国内市場シェアは同社を含めた大手3社で68.8%(07年12月期)、そのうち同社のシェアは40.7%で過半を占めている。ちなみに06年12月期の大手3社のシェアは同じく68.8%であったが、うち同社は36.2%であった。

業績は好調

07年12月期の業績は売上高213.2億人民元、前年比31.2%増、純利益9.4億人民元、同28.7%増と2 ケタ増収増益を達成。主力の牛乳(UHT)の販売が新製品の投入等で同33.4%伸びたほか、乳飲料部門もディズニーとの提携による子供向け飲料の発売などで同36.8%増と好調だったことなどが寄与した。

続く08年12月期も原料となる生乳の価格の落ち着きが期待される一方で、市場シェアの拡大が続いており、収益環境は良好。生活必需品に対する政府の価格統制の解除が期待される年後半から同社の収益拡大に弾み がつく可能性が高い。価格統制実施前の値上げなどで、製品の平均販売価格は上昇しているものの、同社の販売数量は足元まで前年比2ケタペースで増加しており、順調な拡大基調を維持している。

一方、5月の生乳価格は1~3月に比べ、最大で8~10%値下がりしたもようである。こうした原料コストの低下と販売数量の拡大により、今12月期の業績も増収増益が予想される。

政府も乳製品需要の拡大を後押し

6月4日に中国の経済政策を担当する国家発展改革委員会が新しい乳製品業界の育成策を発表した。その中で、政府は中国の1人当たり乳製品の消費量が2012年までに42キログラムに達すると予想し、現在の日本の乳製品消費量に並ぶという見通しを示した。また、乳製品の生産量は2010年に2,350万トン、2012年までに2,800万トンに達すると予想されている。

高まる乳製品業界への参入障壁

一方、同政策には乳製品業界への新たな参入障壁も設けられた。まず、新規参入を目指す乳製品会社は、①新しい生産工場の投資額の2倍以上の純資産を持ち、総資産はその3倍以上であること、②総資産に対する債務の比率が70%未満であること、③3年連続で利益を計上していること、④「AA」以上の信用格付けを保有していること、などが条件となる。

また、中国北部・大都市の周辺地域で新規の粉ミルク工場を建設する、あるいは既存の工場を拡張する場合、生乳処理能力を日産300トン以上とすることが必要になる。新しい牛乳工場を建設する場合には500トン以上の日産能力が必要になる。乳製品の工場間の距離も、異なる企業の間では中国北部で100キロメートル、中国南部で60キロメートルが必要となる。

こうした規制強化のもと、今後、業界内で大手を中心とした再編が進むとの見方が強まっている。その中で、買収側に回る見込みの蒙牛乳業は最大手としてのポジションをますます固めていくとみられる。ちなみに、同社は07年末で20億元以上のキャッシュを保有しており、業界再編で優位に立つ可能性が高い。

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