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【中国株レポート】中国人寿保険(シーエルアイシー、02628)

08.10.08

中国最大の生命保険会社

中国最大の生命保険会社で、国有企業の中国人寿保険公司の再編により、2003年6月に設立された。全国規模の販売ネットワークを持つ。07年の市場シェアは39.7%(中国会計基準)に達する。営業拠点は15,500以上を数えるほか、銀行などの代理店90,000カ所あまりを通じ、保険を販売している。

主力商品は個人向け・団体向けの生命保険や事故傷害保険、健康保険、年金保険など。資産の運用は傘下の中国人寿資産管理有限公司が担当している。また、中国 人寿養老保険股フン有限公司を通じて企業年金の運用業務を展開する。売上高の88.1%を個人向け保険事業が占めている(2007年12月期)。

08年に入り投資利益が落ち込んだものの、保険料収入の伸びが再び加速

08年6月中間期の業績は、売上高(経常収益全体から、出再正味保険料、責任準備金等繰入額などを控除したもの)が前年同期比2.1\%減の992.8億元、純利益が同32.0\%減の158.4億元(香港会計基準、未監査)となった。これは08年に入り中国株式市場が大幅調整に伴い、有価証券の公正価値の変動が65.0億元の評価損をもたらしたことが主因。ただ、同社は株式相場の下落を受け、すでに株式への投資割合を23.0\%(07年12月末)から13.3\%(08年6月末)まで減らした。同時に債券などへの投資は52.1\%から58.6\%まで増えた。一方、1-6月の保険料収入は前年同期比50.1\%増の1821億元(中国会計基準、未監査)だったうえ、1-8月は同57.2\%増の2252億元ともなり、今年に入って保険料収入の伸びが再び加速している ことが明らかになっている。

地方の生命保険市場の成長加速が同社成長を後押し

今後はシェアの回復が期待される。市場開拓の焦点が沿岸部の大都市から中国人寿保険の強みを持つ地方都市に移るとみられるからだ。沿岸部の大都市は参入している保険会社の数が多い一方、保険の普及率は高く、市場開拓の余地が乏しい。これに対し、地方都市は参入企業が少ないほか、保険の普及率は低く、市場開拓の余地が大きい。ちなみに、生命保険の成長が著しい上位10市場は、天津、四川省、湖南省、河北省などである。一方、北京と上海は06年1月に生命保険市場の17%を占めていたが、08年4月に12\%へ低下した。地方の生命保険市場の力強い成長は中国政府の支援を受けて今後も継続する見通しであるが、これは中国政府が社会の安定にとって、生命保険の普及が重要であると考えているからである。中国人寿保険は保険料収入の大半を北京・上海以外の地域から得ている数少ない保険会社で、その比率は93%に達し、中国太平洋保険(集団)股フン有限公司が90%、平安保険(02318)が82%でこれに続く。これら3社を除くと多くの保険会社が沿岸部の大都市での保険料収入に依存している。競争激化の影響で中国人寿保険の市場シェアは北京で15.9%、上海で25.9%に低下したが、その他の地域では40~70%のシェアを維持している。したがって、生命保険事業が中国人寿保険の成長をリードする構図は今後も変わらず、同社の中長期的な事業の成長性は引き続き高いといえよ う。

中国本土株式市場の底入れを待つ展開

地方を中心に生命保険市場の成長性は高く、同社事業の成長性の高さに大きな変化はないが、中国株式市場での運用収益が短期的な同社収益の変動を大きく左右する状況に変わりはない。中国本土株は08年上期に50%ほど値下がりしており、この結果、前述したように同社における株式運用への含み損が出ており、これが株価下落の大きな要因となった。運用資産に占める株式の構成比は今後も引き続き低下していくとみられ、中国株のパフォーマンスが同社収益に及ぼす影響は軽減する傾向にある。とはいえ、中国株式市場が底入れすれば、同社株の出直りにも弾みがつくこととなろう。

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