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【中国株レポート】恒安国際(ヘンアンインターナショナル、01044)

08.12.17

大手衛生用品メーカー

 中国本土で衛生用品の製造販売を手掛ける民営企業。ティッシュペーパー、生理用ナプキン、紙おむつなどを取り扱い、08 年上期での売上高構成比はティッシュペーパー48%、生理用ナプキン25%、紙おむつ24%、その他スキンケア用品等3%。同社の製品は品質が高く、外資系企業の製品より低価格というブランドイメージを背景に、中国本土で高成長を続けてきた。

 また、近年の個人所得の向上や都市部での生活様式の変化に伴い、中国本土では紙需要が拡大傾向にある。その中でも特に、同社が取り扱う衛生用品の需要は急速に高まっている。経済全体が減速気味の中国ではあるが、衛生用品市場の拡大とともに同社も成長を続けると期待される。

原料価格の下落によって、収益率は向上へ

 08 年6 月中間期は、売上高で前年同期比36.9%増の37 億56 百万香港ドル、純利益で同33.4%増の6 億28 百万香港ドルと、好調な業績を維持した。

 しかし、主力のティッシュペーパー事業では売上高が前年同期比45.4%増の高い伸びを示したものの、原料のパルプの価格上昇を受けて、同事業の粗利益率は07 年上期の31.4%から29.6%に若干悪化した。ただ、原材料価格が足元で下落していることから、今後、利益率は改善に向うと予想される。さらに、急拡大を続けているティッシュペーパーの市場規模に合わせて、今年4 月には福建省の工場で設備増強を行った。12 月には湖南省の工場でも生産能力を高める予定。これによって、年間の生産能力は約36 万トンに増加する見通しで原価率の低下にも寄与しよう。

 また、同社の生理用ナプキン事業は売上高で前年同期比22.9%増にとどまり、伸び率では他の2 つの事業よりも低いが、粗利益率は58.7%(07 年上期で54.2%)と一番高い。同社の強みである中高級品に注力したことが功を奏し、原油価格の上昇による利益率の悪化を回避した。市場全体では生理用ナプキンの普及率が高く、急速な成長は見込めないが、同社は中高級品に特化することで同事業が高い利益率並びに安定した成長を続けよう。

 一方で、紙おむつ事業は拡大を続けている。中国造紙協会によれば、07 年中国本土の紙おむつ普及率は17%程度にとどまり、先進国より遥かに低い水準となっている。しかし、中国本土では沿岸部を中心に所得水準が向上しており、生活スタイルも欧米化してきた。そのため、手軽さから紙おむつ市場は拡大しており、この傾向は継続すると見られている。同社でも08 年上期の紙おむつ事業は前年同期比43.5%増の高い伸びを示し、粗利益率も07 年上期の31.6%から35.7%に上昇した。今後も、同事業は売上高で40%前後の成長を続ける可能性が高く、事業規模の拡大に伴って利益率は一段と向上していこう。

財務内容も良好

 同社は財務内容も良好だ。08 年6 月末時点で、短期銀行借入は2 億香港ドルに過ぎず、長期を含めても3 億香港ドルにも満たない。一方で、キャッシュが20 億香港ドル以上と、豊富な資金を保有しており、短期の支払い能力を表す流動比率は300%を超える。さらに、負債比率52.4%、自己資本比率65.4%と、財務内容から見た安全性も高い。資産の有効活用が課題とも言えるが、景気減速気味の現状において現金資産は強力な武器だ。拡大する中国の衛生用品市場の中で、同社は高い安全性とブランドイメージを積極的に活用することで今後も高い成長を続けよう。

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