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【7月29日の香港市場】

2014.07.29 18:15

 主要指数はそろって6日続伸。ハンセン指数は前営業日比0.86%高の2万4640.53ポイント、H株指数は0.44%高の1万1122.22ポイント、レッドチップ指数は0.44%高の4707.06ポイント。メインボードの売買代金は概算で886億5800万HKドルに上り、前日に比べ約4%増加した。

 前日のニューヨーク市場はダウ平均が4日ぶりに反発。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催や米国の重要統計の発表を控え、様子見ムードも強かった。一方、本日の香港市場はハンセン指数が前場にかけて小幅高で推移し、後場に入ると上げ幅を拡大。高値付近で引けた。本土系銘柄で構成されるH株指数とレッドチップ指数は朝方こそ下げる場面もあったが、その後は概ね堅調だった。香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)が2014年10月13日に正式に始まるという報道について、確定事項ではないと香港証券取引所は否定したものの、証券会社が8~9月にかけて大規模なテストを始める予定であることから、10月初~中旬にスタートする可能性が大きいという報道が流れ、期待感が持続した。外国為替相場では香港ドル高が進み、香港金融管理局(HKMA)が再び為替介入したことから、流動性相場や株式クロスボーダー投資を見込んだ買いも入ったもようだ。

 ハンセン指数の構成銘柄では、「滬港通」への期待感から香港交易所(00388.HK)が3.49%高となり、2日連続で上昇率2位。また、香港系不動産株が後場で急速に上げ幅を広げ、新鴻基地産(00016.HK)が上昇率1位の4.36%高、新世界発展(00017.HK)が同4位の3.24%高だったほか、長江実業(00001.HK)が2.86%高、恒基地産(00012.HK)が2.78%高。香港金融管理局の為替介入で香港ドルのマネタリーベースが拡大し、金融環境がさらに緩和することを好感したほか、株価指数先物の清算が迫っていることも影響したようだ。本土系保険株は株式市況の好転による運用収益増加の期待を手がかりに買われ、中国人寿保険(02628.HK)が3.15%高、平安保険(02318.HK)が1.76%高。また、長江デルタ地域に属す浙江省杭州市の一部や江蘇省徐州市でも住宅購入規制が緩和され、中国海外発展(00688.HK)が1.98%高、華潤置地(01109.HK)が1.04%高。このほかマカオのカジノ株や本土系通信株など幅広い銘柄が堅調だった。

 一方、昨日に続いて本土系石油株の一角が軟調。昨日の下落率2位だった中国石油天然気(00857.HK)が、本日は同1位の2.24%安。また、中国海洋石油(00883.HK)も同3位の1.14%安。また、リスクオンの動きを背景に、ディフェンシブ銘柄の一角が軟調だった。

 個別の材料があった銘柄では、時富投資集団(01049.HK)が7.57%高、その上場子会社の時富金融服務(00510.HK)が32.74%高。時富金融服務の株式を買収する意向を示している投資家と時富投資集団が交渉中であることを明らかにし、売却益の計上や筆頭株主の交代をめぐる思惑から買われたもようだ。中国中材(01893.HK)は10.24%高。14年6月中間決算が大幅な増益となる見通しを発表し、これが材料視された。一方、14年6月中間決算も大幅赤字となる見通しを明らかにした大成生化科技(00809.HK)が6.34%安だった。(中国部・千原)

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