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【7月31日の香港市場】
2014.07.31 18:28
主要指数はいずれも小幅高。ハンセン指数はかろうじて8日続伸し、前日比0.09％高の2万4756.85ポイント。H株指数は0.09％高の1万1130.20ポイント、レッドチップ指数は0.46％高の4718.29ポイントと、いずれも反発した。メインボードの売買代金は概算で840億900万HKドルとなり、前日に比べ約16％減少した。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が続落。米国の4－6月期の国内総生産（GDP）の伸びが市場予想を上回り、早期利上げが警戒された。一方、香港市場は香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」（上海・香港ストック・コネクト）や香港ドル高が引き続き材料視され、主要指数は小高く寄り付いた。しかし、7月のCFLP製造業PMIや米雇用統計の発表を控えて利益確定売りが広がり、ハンセン指数とH株指数は前場で下げに転じた。中国人民銀行（中央銀行）が今週の公開市場操作を通じ、約3カ月ぶりにマネー吸収に動いたことも嫌気された。だが、中国の景気底打ちへの期待感が根強く、下げ幅は限定的。後場の中盤で上げに転じ、小幅高で終了した。レッドチップ指数は不動産株に支えられ、底堅い値動きだった。売買代金は国内外の重要統計を見極めたいとの思惑から、前日に比べ落ち込んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、住宅購入制限の緩和が各地に広がっていることを背景に、本土系不動産株が大幅高。中国海外発展（00688.HK）が上昇率1位の4.61％高、華潤置地（01109.HK）が同2位の3.64％高。米国の早期利上げへの警戒感が高まったものの、香港に海外からのマネーが流入していることを好感し、香港系不動産株の一角が堅調。昨日の上昇率3位だった新鴻基地産（00016.HK）が続伸し、本日は同4位の1.72％高だった。昨日の下落率2位だった香港交易所（00388.HK）は、「滬港通」の実施に向けたテストが近く行われるという報道を手がかりに反発し、本日は上昇率5位の1.34％高だった。一方、本土系エネルギー株が再び売られ、中国石油天然気（00857.HK）が下落率1位の2.49％安だったほか、その傘下の崑崙能源（00135.HK）が同3位の1.63％安。中国海洋石油（00883.HK）も0.57％安だった。また、昨日の上昇率1位だった恒隆地産（00101.HK）は13.76％増益の14年6月中間決算を発表したが、1.63％安と反落した。
個別の材料があった銘柄では、京信通信（02342.HK）が5.88％高。14年6月中間決算で黒字転換する見通しを明らかにし、業績回復が予想よりも早いとアナリストが評価している。また、赤字縮小見通しの悦達砿業（00629.HK）は2.56％高。一方、東南国際（00726.HK）は株主割当増資を計画していることを明らかにし、希薄化懸念から20.61％安。瑞安建業（00983.HK）は筆頭株主の保有株売却交渉が中止となったことやラファージュとの合弁解消の可能性が嫌気され、8.16％安だった。（中国部・千原）
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