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【8月1日の中国本土市場】

2014.08.01 18:23

 主要指数は深センB株を除いて反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.73%安の2185.30ポイント、A株指数が0.74%安の2288.11ポイント、B株指数が0.04%安の237.25ポイント。深セン市場ではA株指数が6日ぶりに下落し、1.01%安の1198.70ポイント。一方でB株指数は小幅ながらも続伸し、0.18%高の925.24ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べて約14%増加。概算で3128億元に上り、再び3000億元台を回復した。
 
 ウクライナ、中東情勢の緊迫化、アルゼンチンのデフォルト懸念などが重なり、前日の米国市場ではダウ平均が300ドル以上も下落した。外部環境の悪化を受け、週末の本土市場は総じて軟調な地合い。上海総合指数が前日に節目の2200ポイントを突破したことで多くの投資家が利益確定のタイミングを探る状況。こうしたことから、海外投資家の比率が低い本土市場でも米国株急落の影響がみられた。市場予想を上回る7月の中国のCFLP製造業PMIが好感され、上海総合指数は後場で強含む場面もみられた。しかし、結局は利益確定の圧力に押され、大引けにかけて再びマイナス圏に沈んだ。両市場で約7割の銘柄が値下がり。中国人民銀行(中央銀行)が前日に12週ぶりに資金吸収を実施したことが影響し、金融セクターが軟調。資源株など多くのセクターが反落した。一方で、地域振興策への期待感から内モンゴル自治区や甘粛省の地場系銘柄が堅調だった。

 B株市場はA株に連れ安となり、約6割が値下がりした。上海B株では*ST大化集団大連化工(900951.SS)が反落して、下落率3位の1.55%安。同社は再編期待などから連騰しており、利益確定売りが出やすかった。これを含めて業績不振の銘柄が総じて軟調となり、上海凌雲実業(900957.SS)が2.35%安、上海匯麗建材(900939.SS)が1.73%安で、下落率1、2位。すでに減益の中間決算を発表している湖南天雁機械(900946.SS)は1.49%安と続落した。ただ、内モンゴル自治区の振興策への期待感を背景に内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が堅調に推移し、1.01%高。大型株だけに指数の下げ幅を縮めた。

 深センB株では不動産株が幅広く売られた。大手の招商局地産控股(200024.SZ)が下落率2位の1.77%安、広東雷伊(集団)(200168.SZ)が1.00%安、深セン特区不動産(200029.SZ)が0.66%安。家電セクターも全般的にさえず、アモイ燦坤実業(200512.SZ)が1.67%安、深セン賽格(200058.SZ)が1.34%安、合肥美菱電器(200521.SZ)が0.59%安。一方で同じ家電セクターでも無錫小天鵝(200418.SZ)が8.93%高と急伸しており、上昇率1位。筆頭株主による同社株へのパーシャルオファーは本日が応募締切日であり、思惑買いが広がったようだ。(中国部・畦田)

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