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【8月18日の香港市場】

2014.08.18 18:39

 主要指数はハンセン指数が前営業日比0.002%高の2万4955.46ポイントと小幅ながらも続伸。レッドチップ指数は比較的堅調で、1.09%高の4862.31ポイントと続伸した。一方で、H株指数はわずかに反落し、0.34%安の1万1065.21ポイント。メインボードの売買代金は概算で696億8000万HKドルとなり、先週末に比べてわずかに増加した。

 ウクライナ軍によるロシアの武装車両への攻撃、米軍によるイラク空爆の拡大などが伝えられ、各国の投資家はあらためて地政学的リスクを警戒。世界的にリスクオフの流れがやや強まり、週明けの香港市場でも概ね神経質な地合いとなった。香港経済の成長減速に加え、複数の中国企業の決算が振るわず、投資家心理が悪化。H株指数は軟調に推移した。ただ、後場では下げ幅を縮める展開。ハンセン指数も構成銘柄のウエート上限を段階的に引き下げる計算方法の調整に伴い、HSBC(00005.HK)が重しとなったが、取引終了間際に上げに転じることができた。海外の機関投資家による積極的な買いが手がかりとなった。また、レッドチップ指数は大型の通信・石油株などがけん引役となり、堅調に推移して大引け。ハンセン指数とともに年初来高値を更新した。

 本土系通信株が引き続き堅調。中国移動(00941.HK)は市場予想を上回る中間決算などが引き続き好材料視されており、本日はハンセン指数構成銘柄の上昇率3位となる3.15%高で引けた。ライバルの中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)にも買いが膨らみ、3.71%高で上昇率1位。このほか、原油相場の反発が好感され、中国海洋石油(00883.HK)が同2位の3.67%高。パソコン最大手の聯想集団(00992.HK)はIBMの低価格サーバー部門を買収する計画が米当局に承認されたと伝わり、1.03%高としっかり。これらの銘柄がレッドチップ指数の上昇にも寄与した。このほか、米国経済の楽観的見通しを受けて、バルチック海運指数(BDI)が反発基調を継続。中海コンテナ運輸(02866.HK)が2.64%高、中外運航運(00368.HK)が2.50%高、中国遠洋控股(01919.HK)が2.24%高など、海運株が好調だった。

 こうしたなか、香港系の主力銘柄が概ねさえず、地合いを重くした。金融世界大手でもあるHSBC(00005.HK)はハンセン指数でのウエイトが大きく低下することが明らかとなり、0.47%安と低迷。香港政府による経済成長見通しの引き下げを受け、Mega Expo(01360.HK)が7.96%安、莎莎国際(00178.HK)が1.68%安、信和置業(00083.HK)が1.61%安、恒基地産(00012.HK)が1.10%安など、香港地場系が幅広いセクターで軟調だった。また、本土系銀行株も下落。中堅の重慶農村商業銀行(03618.HK)が発表した中間決算は増益を確保したものの、資産の質の悪化が警戒されて6.00%安。他の銀行株にも警戒感が広がり、中国民生銀行(01988.HK)が2.28%安、招商銀行(03968.HK)が1.02%安で引けた。(中国部・畦田)

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