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【8月21日の中国本土市場】

2014.08.21 17:58

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.43%安の2230.45ポイント、A株指数が0.43%安の2334.99ポイントと続落した。B株指数は9日ぶりに反落し、0.91%安の251.53ポイント。深セン市場はA株指数が小反発し、0.14%高の1277.98ポイント。B株指数は反落し、0.33%安の944.10ポイントだった。両市場の売買代金は概算で3122億元にとどまり、前日に比べ約2%減少した。

 上海総合指数は前日終値付近で寄り付いたものの、その後は前場にかけて下げ幅を拡大。本日発表された8月のHSBC中国製造業PMI(速報値)が市場予想を大きく下回ったことが嫌気された。後場寄り後も下げが続き、2200ポイント割れが意識されたところで反転し、後場の中盤からは下げ幅を縮小。景況感が悪化したものの、中国人民銀行(中央銀行)の資金供給や香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)への期待感に支えられた。上海市場は6割近くの銘柄が下落。証券株、銀行株、酒造株などの下げが目立った。深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄が幅広く買われたことから、5割弱の銘柄が下落したものの、A株指数は小幅高で引けた。

 上海B株市場は8割半の銘柄が下落。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が下落率1位の2.27%安と反落し、上海B株指数の足を引っ張った。上昇したのは5銘柄のみ。東北地方の振興策が引き続き材料視され、昨日の上昇率1位だった華電能源(900937.SS)が続伸し、本日は同2位の1.32%高だった。

 深センB株市場は7割の銘柄が下落した。家電株の下げが目立ち、無錫小天鵝(200418.SZ)が下落率1位の2.14%安、康佳集団(200016.SZ)が同3位の1.94%安。14年6月中間決算が13.95%減益となった常州ディーゼルエンジン(200570.SZ)は1.19%安。一方、約7カ月半ぶりに売買を再開した南山電力(200037.SZ)がストップ高。売買停止の原因だった増資計画は見送られたものの、売買停止期間中の決算発表やB株市場の動きを一気に織り込む格好となった。深セン国際企業(200056.SZ)が3日連続でストップ高。主力収益源であるショッピングセンターの完全子会社化が引き続き買い材料視された。また、昨日まで大幅に続落した招商局地産控股(200024.SZ)が本日は反発し、上昇率3位の1.94%高だった。(中国部・千原)

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