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【8月27日の中国本土市場】

2014.08.27 18:27

 主要指数は小幅ながらも反発した。上海市場は上海総合指数が前日比0.10%高の2209.46ポイント、A株指数が0.10%高の2313.02ポイント、B株指数が0.31%高の248.89ポイントと、いずれも3日ぶりに上昇。深セン市場はA株指数が0.56%高の1262.68ポイントと、こちらも3日ぶりに反発した。B株指数も5日ぶりに上昇し、0.49%高の935.68ポイント。両市場の売買代金は概算で2325億元にとどまり、前日に比べて2割縮小した。

 本土市場は買い戻す動きが目立ち、5割半の銘柄が値上がり。上海総合指数は概ね小高く推移した。IPO(新規公開)による需給悪化を懸念した売りが一巡し、好業績のセクター・銘柄に買いが入った。報道によると昨日までに中間決算を発表した2000社あまりの企業の純利益は前年同期に比べ12%増となり、企業業績の回復傾向が鮮明となった。また、深センと香港の株式クロスボーダー投資を認める「深港通」に向けた動きを深セン市政府の幹部が認めたことを受け、資金流入の期待感が広がり全体の地合いを支えた。航空、製紙、軍需、IT関連などのセクターが堅調。一方でメディア・娯楽、医療などの銘柄や金鉱株などがさえない。

 上海B株は6割半の銘柄が上昇。上海市政府系の企業が上昇率の上位に目立ち、上海機電(900925.SS)が同1位の3.62%高、上海市北高新(900902.SS)が同2位の3.07%高、金山開発建設(900916.SS)が同4位の1.92%高と買われた。また、すでに1-9月期の大幅増益見通しを明らかにしている上海開開実業(900943.SS)は0.89%高としっかり。こうしたなか、石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が0.49%安とさえず、大型株だけに指数の重しとなった。本日発表した中間決算では30%以上の減益となり、1-3月期に比べて減益率が拡大。業績のさらなる悪化が嫌気された。

 深センB株は8割の銘柄が上昇。ワイン大手の張裕葡萄酒(200869.SZ)が2.33%高で指数上昇に寄与した。減益の中間決算を発表したものの、減益率は1-3月期に比べて縮小。業績底入れの期待感が広がった。白酒大手の安徽古井貢酒(200596.SZ)も連れ高して1.19%高。また、通信設備メーカーの南京普天通信(200468.SZ)が前日発表した中間決算では赤字が拡大したが、すでに織り込まれており、悪材料出尽くしから2.11%高と堅調だった。(中国部・畦田)

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