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【9月4日の香港市場】

2014.09.04 18:12

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は小幅ながらも反落し、前日比0.07%安の2万5297.92ポイント。レッドチップ指数は5日ぶりに下落し、0.27%安の4919.67ポイントだった。一方でH株指数は3日続伸し、0.65%高の1万1386.38ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べて約14%減少したが、概算では862億2500万HKドルと引き続き高水準を保っている。

 本日の香港市場は前日の大幅高の反動もあり、ハンセン指数は小安く寄り付いた。週末に米雇用統計の発表など重要イベントを控えていることから、利益を一旦確定しようとする動きに押され、その後も小安く推移。中国の不動産市況の悪化や、足元の弱い経済指標などもあらためて悪材料視された。もっとも、企業業績の回復基調、「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)に基づく資金流入やさらなる景気対策への期待感なども根強く、ハンセン指数は上げに転じる場面もみられた。また、H株指数は堅調な上海総合指数に追随するかたちで、概ねプラス圏で推移した。

 不動産セクターが総じて軟調。香港系では長江実業(00001.HK)が1.37%安でハンセン指数構成銘柄の下落率2位に沈んだほか、新鴻基地産(00016.HK)が0.58%安、新世界発展(00017.HK)が0.19%安と、財閥系のデベロッパーがさえない。本土系も住宅市況や資金調達環境の悪化が織り込まれ、碧桂園控股(02007.HK)が1.71%安、保利置業(00119.HK)が1.44%安、中国海外発展(00688.HK)が0.87%安。こうしたなか、越秀地産(00123.HK)は資本増強に向けて株主割当増資の計画を明らかにしたが、希薄化懸念などが先行し、1.19%安で引けた。また、業界団体の統計を通じて石炭会社の業績悪化があらためて裏付けられ、内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が3.09%安、中煤能源(01898.HK)が1.40%安と石炭大手が下落。このほか、自動車大手の東風汽車集団(00489.HK)が売られて4.26%安。合弁先である日産自動車が8月に中国で販売した台数が前年同月の実績に届かず、これが嫌気された。香港の通信大手である数碼通電訊(00315.HK)は本決算での大幅減益を受けて4.92%安。

 一方、足元の好調な業績などを手がかりに本土系の保険株が堅調。生保最大手の中国人寿保険(02628.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる2.81%高と買い進まれた。損保最大手の中国人民財産保険(02328.HK)は大手投資銀行のレーティング引き上げも手がかりとなり、3.25%高。また、国務院が発表した海運業界の発展計画を追い風に、最大手の中国遠洋控股(01919.HK)が1.99%高としっかり。同社の傘下にある港湾大手の中遠太平洋(01199.HK)は0.72%高と堅調だった。海運フォワーダー大手の中国外運(00598.HK)も2.84%高と買われている。(中国部・畦田)

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