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【9月9日の中国本土市場】
2014.09.09 17:39
主要指数は小幅ながらも続伸した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.004％高の2326.52ポイント、A株指数が0.003％高の2435.65ポイントと7日続伸。B株指数は9日続伸し、0.15％高の260.19ポイントだった。深セン市場はいずれも7日続伸し、A株指数が0.46％高の1336.32ポイント、B株指数が0.09％高の968.24ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べて約5％減少したものの、概算では3701億元に達した。
連休中に発表された8月の貿易統計では輸出額が上振れ。また、株式市場について国営通信社などの主要メディアが楽観的な見通しを伝えており、投資家心理は引き続き良好だった。国有企業改革や景気刺激策を織り込む動きもみられ、休み明けの本土市場は約5割の銘柄が値上がりした。振興策への期待感から天津の地場系銘柄が上昇。家電、鉄鋼、物流、石炭株なども堅調だった。もっとも連休明けで上値の重さも目立つ展開。上海総合指数は先週末の終値付近での小動きに終始した。特に大型株が多い金融セクターがさえず、指数の重しとなった。
上海B株は値下がり数の方が多かったが、主力銘柄の一角が下支えとなり、指数はかろうじてだが続伸した。セメント価格の上昇を手がかりに、華新セメント（900933.SS）が2.59％高。国有企業改革に注目が集まるなか、上海市政府系企業の一角が物色された。上海機電（900925.SS）が1.50％高、上工申貝（900924.SS）が1.25％高、上海物資貿易（900927.SS）が0.72％高、金山開発建設（900916.SS）が0.45％高。上海市政府傘下の上海百聯集団（900923.SS）が本日売買を停止したことも、関連銘柄への思惑買いにつながった。ただ、同市政府系列の観光企業グループ「錦江集団」の傘下企業はさえず、上海錦江国際トラベル（900929.SS）が1.39％安、上海錦江国際酒店発展（900934.SS）が0.66％安、上海錦江国際実業投資（900914.SS）が0.43％安。
深センB株は値上がり数が値下がりをわずかに上回った。自動車関連株が総じて堅調となり、深セン特力集団（200025.SZ）が2.11％高、常州ディーゼルエンジン（200570.SZ）が2.01％高、長安汽車（200625.SZ）が0.66％高、無錫威孚高科技（200581.SZ）が0.32％高。また、リゾート開発会社である海南珠江控股（200505.SZ）が買い進まれ、5.32％高で上昇率1位となった。一方で連休が終了し、消費関連株の一角がさえない。張裕葡萄酒（200869.SZ）が1.27％安、安徽古井貢酒（200596.SZ）が0.17％安と、酒造大手が調整した。（中国部・畦田）
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