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【9月16日の香港市場】

2014.09.16 18:22

 主要指数はそろって続落。ハンセン指数は8日続落し、前日比0.90%安の2万4136.01ポイント。H株指数は1.07%安の1万718.01ポイント、レッドチップ指数は1.34%安の4680.35ポイントと、いずれも5日続落した。メインボードの売買代金は概算で577億3200万HKドル。後場だけの取引となったが、通常取引だった前日の9割に迫る活発な商いだった。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)やスコットランド独立をめぐる住民投票などの重要イベントを控え、本日の香港市場はリスク回避の売りが先行。台風の影響で前場が休みとなり、後場で取引が始まると、主要指数は下げ幅を広げた。ハンセン指数は約8週間前の水準に後退。レッドチップ指数は約6週間ぶりに4700ポイントを割り込んだ。本日発表された8月の対中直接投資額(FDI)が前年同月比で14%減少。これにより概ね出揃った8月の経済指標は概ね弱い内容となり、中国経済の先行き不透明感が強まった。さらに、A株市場ではIPO(新規公開)に伴う需給悪化があらためて意識され、上海総合指数が大幅に下落。これも香港市場の地合いを一層冷やした。

 中国本土でのiPhone6の販売開始が大幅に遅れるとの観測を受け、本土系通信株が安い。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が4.52%安、中国移動(00941.HK)が3.79%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、3位。中国電信(00728.HK)も4.84%安と売り込まれた。また、IT関連の銘柄が全般的にさえない。中国を代表するIT企業のアリババグループの米国上場が間近に迫っており、これにともなう持ち高調整の売りがみられた。パソコン大手の聯想集団(00992.HK)が2.84%安、SNS最大手のテンセント(00700.HK)が1.94%安。このほか、待遇改善を求める従業員のデモが続いており、マカオのカジノセクターが大幅安。サンズチャイナ(01928.HK)が3.91%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率2位。最大手の澳門博彩控股(00880.HK)も1.69%安と低迷した。さらに9月第1週の住宅販売が不振と伝わり、本土系不動産株も軟調だった。緑地香港(00337.HK)が3.42%安、世茂房地産(00813.HK)が1.97%安、華潤置地(01109.HK)が1.88%安、中国海外発展(00688.HK)が1.38%安。

 こうしたなか、香港地場系の一角が堅調。大手デベロッパーの新鴻基地産(00016.HK)は減益の本決算を発表したものの、大手投資銀行が賃貸収入の増加などを織り込んで目標株価を引き上げ。これを受け、0.50%高と堅調だった。香港鉄路(00066.HK)が1.77%高、国泰航空(00293.HK)が1.51%高と、香港の鉄道・航空事業者が上昇。また、鉄鋼プラント建設大手の中国冶金科工(01618.HK)は新規受注額の順調な伸びを受け、6.73%高。中国交通建設(01800.HK)が2.85%高、中国中鉄(00390.HK)が1.86%高、中国機械設備工程(01829.HK)が1.74%高、中国鉄建(01186.HK)が1.21%高と、他の建設・プラント株も堅調だった。(中国部・畦田)

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