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【9月30日の香港市場】

2014.09.30 18:41

 主要指数はいずれも大幅に4日続落。ハンセン指数は前日比1.27%安の2万2932.98ポイント、H株指数は1.23%安の1万310.40ポイント、レッドチップ指数は1.79%安の4402.05ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で847億2500万HKドルにとどまり、前日に比べ約5%減少した。

 香港の金融街や繁華街を占拠した民主派デモは3日目に入ったが、終息の兆しが見えない状況。例年であれば本土からの観光客で賑わう国慶節連休を明日に控えているが、市民生活や商業活動にも支障が出ている。こうしたなか香港政府の梁振英・行政長官がデモの停止を求める一方、事態の長期化を想定するよう呼びかけた。香港の混乱が続くとの見方から、香港の主要指数は朝方にかけて下げ幅を広げ、その後も軟調に推移。ハンセン指数の終値は約3カ月ぶりに2万3000ポイントを割り込んだ。

 ハンセン指数の構成銘柄では、レッドチップに属する銘柄の下げが目立った。華潤電力控股(00836.HK)が4.33%安、中国移動(00941.HK)が3.02%安、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が2.84%安と、下落率1~3位に並んだ。香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)が始まれば、中国本土での知名度が高いレッドチップの銘柄が物色されるとの思惑を背景に、今年の夏ごろから堅調に推移していたが、国慶節連休や香港の混乱を受け、売りが膨らんだもようだ。香港の混乱がマカオ観光にも影響するとの見方から、銀河娯楽(00027.HK)が下落率4位の2.69%安、サンズチャイナ(01928.HK)が同6位の2.40%安。このほか香港地場系の銘柄も幅広く売られた。一方、値上がりは3銘柄のみ。このところ下げがきつかった百麗国際(01880.HK)が1.15%高。信和置業(00083.HK)は香港での土地入札に成功したことを手がかりに0.67%高。また、主に香港以外で事業展開する消費関連の銘柄や香港系公益株などが下げ渋った。

 個別の材料があった銘柄では、神冠控股(00829.HK)が8.75%高。空売り集団によるネガティブレポートの影響で株価が急落していたが、自社株買いを実施したことを明らかにし、これを好感した。中原証券(01375.HK)はA株IPO(新規公開)を再び申請することを手がかりに1.05%高。同得仕(集団)(00518.HK)は工業ビルの売却で多額の利益を得られる見通しを材料に4.46%高。一方、招商局中国基金(00133.HK)は投資先の会社の経営トップが資金を持ち逃げしたことを明らかにし、6.21%安に沈んだ。(中国部・千原)

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