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【10月6日の香港市場】

2014.10.06 18:18

 主要指数はそろって続伸。ハンセン指数は前営業日比1.08%高の2万3315.04ポイント、H株指数は0.59%高の1万409.72ポイント、レッドチップ指数は1.20%高の4495.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で725億7000万HKドルにとどまり、先週末に比べ約25%減少。4営業日ぶりに800億HKドルを下回った。

 先週末のニューヨーク市場は、米雇用統計の上振れを好感し、ダウ平均が5日ぶりに大幅反発。外部環境の好転に加え、香港政府庁舎を包囲していたデモ隊が、公務員が出勤できるように通路を譲ったことや繁華街の占拠もやや沈静化したことなどを好感し、香港の主要指数は朝方から堅調に推移。デモの拡大を受けて売られていた香港地場系の銘柄などが買い戻された。ただ、幹部級の公務員は出勤を避けており、抗議活動を続ける学生も完全撤退する考えがないことを示しており、手控えムードも強かった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株の大幅高。サンズチャイナ(01928.HK)が7.10%高、銀河娯楽(00027.HK)が6.61%高となり、上昇率1~2位に並んだ。デモがマカオの観光客数に与える影響が危惧されていたが、国慶節連休の1~4日では前年同期比14.3%増の62万300人に上ったことが明らかとなり、これを好感したもようだ。中国本土からの観光客も約11.8%増だったという。香港交易所(00388.HK)は2.88%高。香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)について、準備が最終段階に入っていると香港証券取引所のトップが発言し、月内にスタートすることになっても問題ないと自信を示したことが材料視された。このほか香港系を中心に幅広い銘柄が買われた。一方、値下がりは5銘柄のみ。時価総額の大きな通信株の下げが目立ち、中国移動(00941.HK)が下落率1位の0.96%安、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が同3位の0.51%安だった。

 個別の材料があった銘柄では、香港電視(01137.HK)が17.57%高。来月から無料のモバイルテレビ放送を始めることが材料視された。また、力宝華潤(00156.HK)が27.86%高、その筆頭株主の力宝(00226.HK)が10.18%高。力宝が保有する力宝華潤の株式を売却することについて交渉中であることから、思惑買いが入った。必痩站(01830.HK)は香港やマカオでのチケット販売が大幅に伸びていることを好感し、8.91%高だった。(中国部・千原)

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