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【10月10日の香港市場】

2014.10.10 18:00

 主要指数はそろって急反落。ハンセン指数は前日比1.89%安の2万3088.54ポイント、H株指数は1.73%安の1万301.46ポイント、レッドチップ指数は2.44%安の4435.81ポイント。メインボードの売買代金は概算で671億4500万HKドルに上り、前日に比べ約3%増加した。

 前日のニューヨーク市場は世界景気の減速懸念を背景にダウ平均が大幅反落し、今年最大の下げを記録した。外部環境の悪化を受け、香港の主要指数は低く寄り付くと、その後も軟調に推移した。中国社会科学院が最新レポートで、中国の国内総生産(GDP)成長率が今年は7.3%ほど、来年は7.0%程度に鈍化するとの見通しを明らかにし、これも嫌気された。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。なかでも電力や石油などの銘柄が、景気鈍化にともなう需要低迷の懸念を背景に軟調。華潤電力控股(00836.HK)が下落率1位の6.25%安、中国海洋石油(00883.HK)が同3位の4.01%安、崑崙能源(00135.HK)が同4位の3.61%安だった。昨日は堅調だった銘柄が大きく反落。昨日の上昇率3位だった中国移動(00941.HK)が、本日は下落率5位の2.73%安だったほか、AIA(01299.HK)も2.71%安。一方、値上がりは2銘柄のみ。招商局国際(00144.HK)が0.42%高、神華能源(01088.HK)が0.23%高だった。

 個別の材料があった銘柄では、TCL通訊(02618.HK)が2.16%安。14年1-9月期決算は大幅増益見通しだが、4G(第四世代移動通信)サービスの拡大にともなう競争激化を受け、スマートフォンなどの平均販売価格が落ち込む見通しをアナリストが明らかにし、これが売り材料となったもようだ。緑景(中国)地産(00095.HK)は4.00%高。広東省深セン市の不動産を買収することが手がかりとなった。(中国部・千原)

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