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【10月21日の中国本土市場】

2014.10.21 17:30

 主要指数はそろって反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.72%安の2339.65ポイント、A株指数が0.72%安の2449.49ポイント、B株指数が0.95%安の259.36ポイント。深セン市場はA株指数が0.76%安の1390.24ポイント。B株指数は3営業日ぶりに下落し、0.61%安の967.75ポイントだった。両市場の売買代金は概算で3076億元となり、前日に比べて約2%増加した。

 本土市場は約6割半の銘柄が値下がりした。朝方の上海総合指数は前日終値を挟んだ小動きとなったが、中国の主要経済指標の発表後に下げ幅をやや拡大。後場はマイナス圏で推移した。注目された7-9月期の実質GDP成長率は7.3%にとどまり、4-6月期に比べて減速。あらためて足元の景気低迷が裏付けられ、幅広いセクターが軟調に推移した。資源・エネルギー、機械、素材などの景気敏感株が総じて下落。同時に発表された1-9月期の固定資産投資が市場予想に届かなかったことから、不動産・建築・建材株などもさえない。もっとも、GDP成長率は減速こそすれコンセンサスはかろうじて上回っており、押し目を狙う動きもみられた。上海総合指数の下げ幅も限定的。再編期待から電力株が堅調だったほか、さらなる金融緩和が織り込まれ、金融セクターが下げ渋った。

 B株市場はA株に連れ安となり、約8割の銘柄が値下がりした。上海B株は弱い経済指標を受けて景気敏感株が総じて下落。機械株の湖南天雁機械(900946.SS)が下落率1位の4.31%安、*ST中国紡織機械(900906.SS)が同4位の3.11%安に沈んだ。石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)は業績下振れへの警戒感から2.27%安。大型株だけに指数の足を引っ張った。中国の9月の小売総額は市場予想をわずかに下回る内容。内需の伸び悩みが意識され、老鳳祥(900905.SS)が同2位の3.60%安、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が0.95%安など、消費関連株もさえない。ただ、黄山旅行開発(900942.SS)は大株主の買い増しが好材料として織り込まれ、上昇率2位の2.92%高で引けた。

 深センB株では不動産大手の招商局地産控股(200024.SZ)が1.89%安と低迷。1-9月期決算が引き続き2ケタの減益にとどまり、これが嫌気された。深セン特区不動産(200029.SZ)が3.98%安、承徳南江(200160.SZ)が1.29%安など、ほかの不動産株も連れ安。深セン国際企業(200056.SZ)は1-9月期で赤字に転落しており、0.70%安で引けた。業績不振の企業は全般的にさえず、二輪車メーカーの重慶建設摩托車(200054.SZ)が1.60%安。同社は赤字拡大の1-9月期決算を発表。損失額は会社予想の上限近くに達しており、さらなる業績悪化が嫌気された。一方、液晶ガラスメーカーの東旭光電科技(200413.SZ)は上昇率1位の3.50%高と堅調だった。約1カ月にわたる自社株買いの開始が好感された。(中国部・畦田)

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