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【11月27日の中国本土市場】

2014.11.27 18:12

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比1.00%高の2630.48ポイント、A株指数が1.00%高の2754.53ポイントと、6日続伸した。B株指数は小幅に7日続伸し、0.25%高の278.45ポイント。深セン市場はA株指数が5日続伸し、0.75%高の1479.89ポイント。B株指数は5日ぶりに小反落し、0.25%安の986.60ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ8%増加し、概算で6096億元に達した。「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)は買付限度額の消化率が約23%だった。

 上海総合指数は朝方から堅調に推移し、本日も年初来高値を更新した。後場の中盤では前日終値と2600ポイントを割り込む場面もあったが、すぐに押し目買いが入り、終盤にかけて上げ幅を拡大。本日も高値引けした。商いは引き続き旺盛で、両市場合計の売買代金は史上初の6000億元突破を記録した。両市場いずれも上昇銘柄は半数あまりで、下落銘柄は3割半程度だった。

 中国人民銀行(中央銀行)が約4カ月ぶりに公開市場操作を見送り、市中銀行に資金を供給。これを受けて預金準備率の引き下げを予想する見方が広がり、時価総額の大きな銀行株が堅調だった。また、2020年までに上海市を国際的な保険センターに育成するという政府方針が材料視され、新華人寿保険'A'(601336.SS)がストップ高など、保険株が軒並み高。売買代金の記録的な増加を好感し、方正証券(601901.SS)、華泰証券(601688.SS)がストップ高。第一重型(601106.SS)がストップ高など、軍需株も買われた。このほかサッカーを学校体育の必修内容とする政策が伝わり、スポーツ関連株も堅調だった。

 上海B株市場は5割半の銘柄が上昇。昨日の上昇率1位だった上海宝信ソフト(900926.SS)が続伸し、本日は同2位の2.89%高だった。深センB株市場の下落銘柄は4割半ほどだったが、上昇銘柄は3割半にとどまった。上昇率1位は深セン飛亜達(200026.SZ)の4.53%高。軍需株が物色された流れから、A株がストップ高となり、これに連れ高した。その一方で、自動車、酒造など主力銘柄が軟調だった。(中国部・千原)

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