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【12月4日の香港市場】

2014.12.04 17:52

 主要指数はそろって大幅反発。ハンセン指数は前日比1.72%高の2万3832.56ポイント、H株指数は3.80%高の1万1481.03ポイント、レッドチップ指数は1.84%高の4484.13ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約5%減少し、概算で1175億HKドルだった。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)による売買代金は前日に比べ減少し、ネットで約4億元だった。

 前日のニューヨーク市場はダウ平均が再び最高値を更新。原油相場の反発を好感し、石油株の一角が買われた。外部環境が引き続き良好なうえ、中国本土市場が本日も活況なことから、香港市場は本土系銘柄を中心に買われ、主要指数は高値付近で引けた。商いは引き続き活発で、売買代金は4日連続で1000億HKドルを上回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、石油株が大幅に反発。中国石油化工(00386.HK)が上昇率2位の7.59%高、中国石油天然気(00857.HK)が同3位の7.05%高。これらは両銘柄のA株はいずれも上海市場でストップ高となっており、これに追随した格好。中国海洋石油(00883.HK)も同5位の4.77%高だった。神華能源(01088.HK)は石炭税制改革や石炭価格の先高観を背景に続伸し、同4位の6.96%高。崑崙能源(00135.HK)は4.14%高と反発した。中国人民銀行(中央銀行)が本日も公開市場操作を中止し、市中に資金を供給。これに加え、銀行当局が貸出資産の証券化を幅広く推進する方針を示したことを好感し、交通銀行(03328.HK)が上昇率1位の7.95%高など、本土系銀行株も堅調。本土の株高を好感し、平安保険(02318.HK)が3.61%高、中国人寿保険(02628.HK)が3.51%高。このほか金融緩和期待から本土系の不動産株が続伸したほか、4G(第四世代移動通信)の普及を好感し、通信株も買われた。

 一方、マカオのカジノ株が大幅に続落。銀河娯楽(00027.HK)が3.38%安、サンズチャイナ(01928.HK)が3.09%安となり、下落率1~2位に並んだ。マカオのカジノ収益の減少が見込まれているうえ、本土住民のマカオ渡航制限が強化されているという報道が嫌気された。また、香港地場系銘柄の一角が軟調だった。

 このほかの銘柄では、林麦集団(00915.HK)が19.04%高。筆頭株主が保有株を売却することで投資家と基本合意し、これが材料視された。(中国部・千原)

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