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【12月15日の中国本土市場】

2014.12.15 17:39

 主要指数は深センB株を除いて上昇した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.51%高の2953.42ポイント、A株指数が0.51%高の3093.68ポイントと小幅に続伸。B株指数は4営業日連続で上昇し、0.85%高の289.49ポイントだった。深セン市場でもA株指数が4日続伸し、1.41%高の1568.30ポイント。一方、B株指数は0.01%安の1021.96ポイントと続落した。両市場の売買代金は先週末に比べ約2%増加し、概算で6965億元。「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)の買付限度額の消化率は先週末に比べて低下し、約9%だった。

 先週末の米国市場の急落や、中国当局による預金準備率の引き下げがなかったことなどが投資家心理を冷やし、週明けの本土市場は利益確定売りが先行。金融・不動産株などが足を引っ張るかたちで上海総合指数は寄り付きから低迷すると、節目の2900ポイントを割り込む場面もみられた。しかし、徐々に買い戻されると、後場半ばにプラス圏を回復。大台を維持し、小幅高で引けた。

 両市場では約7割の銘柄が上昇。先週閉幕した中央経済工作会議では地域の協調的な発展が強調された。国務院が広東省、天津市、福建省に新たな自由貿易区を設立すると正式発表したことも加わり、地域振興策の期待感が拡大。インフラ建設関連株が物色され、葛洲ハ(600068.SS)、中鉄二局(600528.SS)、中国建筑(601668.SS)、中国交通建設'A'(601800)、中材国際(600970.SS)などがストップ高で引けた。好業績見通しから西南証券(600369.SS)が7.98%高、東呉証券(601555.SS)が6.93%高と証券株が上昇。年末年始の旅行シーズンを前に、中青旅(600138.SS)が2.80%高など観光株も堅調だった。

 一方、原油価格の下落、中国政府による石油製品価格の引き下げが嫌気され、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.28%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.17%安と、大型石油株が軟調。浦東発展銀行(600000.SS)が1.69%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.31%安など、銀行株もさえない。

 なお、B株市場は5割半の銘柄が上昇。上海B株では上海錦江国際トラベル(900929.SS)が5.20%高、上海錦江国際実業投資(900914.SS)が4.69%高と、観光株が買われた。上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が2.82%高、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が2.22%高と、上海自由貿易区の地場系不動産株が堅調。一方、深センB株では大型不動産株の招商局地産控股(200024.SZ)が下落率1位の3.90%安に沈み、深センB株指数の足を引っ張った。(中国部・畦田)

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