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【12月19日の中国本土市場】

2014.12.19 17:54

 主要指数は上海が上昇、深センが続落した。上海市場は上海総合指数が前日比1.67%高の3108.59ポイント、A株指数が1.67%高の3256.75ポイントと、大幅に反発。B株指数は小幅に続伸し、0.51%高の292.05ポイントだった。深セン市場はA株指数が3日続落し、1.26%安の1531.62ポイント。B株指数は小幅に6日続落し、0.28%安の1011.58ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約9%増加し、概算で7853億元。「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)の買付限度額の消化率は約9%だった。

 週末の本土市場は6割半の銘柄が値下がり。企業の資金需要が増える年末を控え、短期金利が上昇。IPO(新規公開)による巨額の資金凍結なども警戒され、利益確定売りが目立った。軍需関連株が調整し、哈飛航空工業(600038.SS)が3.47%安、洪都航空工業(600316.SS)が3.44%安。ロシア危機への警戒感も燻り、リスクオフから深セン市場の「創業板」に上場する中小型株が幅広く売られた。

一方で上海総合指数は後場半ばから再び上げに転じると、大引けにかけて上げ幅を拡大。一気に3100ポイントを抜き、約4年1カ月ぶりの高値で引けた。国有企業改革の進展を織り込み、石油、電力、建設、金属など重厚長大型の銘柄が上昇。中国建筑(601668.SS)、中国交通建設'A'(601800.SS)、中国西電電気(601179.SS)、中国アルミ'A'(601600.SS)などがストップ高で引けた。銀行株も上昇するなど大型株が堅調で、中小型株からの資金シフトが進んだ。

 B株市場も利食い売りに押され、値下がり数の方が多かった。上海B株ではST転落の可能性もある上海物資貿易(900927.SS)が2.19%安と軟調。金相場の低迷が嫌気され、老鳳祥(900905.SS)が1.80%安と売られた。*ST大化集団大連化工(900951.SS)が1.83%安、上海塩素アルカリ化工(900908.SS)が1.46%安と、化学セクターも安い。こうしたなか、上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が上昇率1位の4.93%高、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が同2位の4.00%高、上海外高橋保税区開発(900912.SS)が2.17%高と、地場系の不動産株が上昇した。深センB株では改革期待から南山電力(200037.SZ)が上昇率1位の2.88%高、広東電力(200539.SZ)が0.83%高など、電力株が堅調だった。(中国部・畦田)

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