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【12月22日の中国本土市場】

2014.12.22 17:54

 週明けの本土市場は、上海A株のみ堅調だった。上海市場は上海総合指数が0.60%高の3127.44ポイント、A株指数が0.61%高の3276.89ポイントと、続伸した。B株指数は3日ぶりに大きく反落し、2.57%安の284.52ポイント。深セン市場はA株指数が大幅に4日続落し、3.65%安の1475.67ポイント。B株指数は7日続落し、0.98%安の1001.63ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約17%増加し、概算で9176億元に上った。「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)の買付限度額の消化率は先週末に比べ上昇し、約11%だった。

 深センA株や両市場のB株が売られた一方、上海A株市場の大型株への買いが集中。上海市場は全体の7割半の銘柄が値下がりしたものの、わずか約17%の値上がり銘柄が上海総合指数を上昇させた。一方、深セン市場は「創業板」のベンチャー株を中心に幅広く売られ、全体の8割近くが下落。また、上海B株市場は幅広く売られ、上昇したのはわずか2銘柄だった。深センB株市場も下落銘柄が8割近くに達した。売買代金は9日ぶりに9000億元を超えた。

 上海A株市場は主力の電力株が大幅高。送電網の開放を主とした電力体制の改革案が国務院に提出されたという報道を好感したほか、割安感が手がかりとなったもようだ。蒙電華能熱電(600863.SS)、大唐国際発電'A'(601991.SS)、国電電力発展(600795.SS)、国投電力(600886.SS)、華電国際電力'A'(600027.SS)、華能国際電力'A'(600011.SS)がストップ高だった。発電会社の燃料炭を生産する石炭株も大幅高。中煤能源'A'(601898.SS)がストップ高だった。時価総額の大きな銀行株も大幅高となり、上海総合指数の上昇に寄与した。中国銀行'A'(601988.SS)、中国農業銀行'A'(601288.SS)がストップ高だった。一方、中信証券'A'(600030.SS)が4.62%安など、主な証券株が下落。両市場の信用取引残高が初めて1兆元の大台を超え、当局による規制強化への警戒感が広がったもようだ。

 B株市場は幅広銘柄が売られたが、主力の電力株は堅調。上海市場では華電能源(900937.SS)が4.23%高、深セン市場では広東電力(200539.SZ)が4.14%高となり、それぞれの上昇率1位だった。(中国部・千原)

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