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【1月15日の中国本土市場】

2015.01.15 17:22

 主要指数はいずれも反発した。上海市場では上海総合指数が前日比3.53%高の3336.45ポイント、A株指数が3.54%高の3496.34ポイント、大幅に上昇。B株指数は0.84%高の292.57ポイントと小幅高だった。深セン市場はA株指数が0.96%高の1524.84ポイント、B株指数が0.41%高の1071.92ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約16%増加し、概算で5170億元。3日ぶりに5000億元を超えた。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売買代金は10億800万元の買い越しだった。

 前日の米国株市場は弱い小売統計を受けて続落。米国経済の先行き不透明感が意識され、本日の上海総合指数も朝方は弱含んだ。もっともその後は持ち直すと、後場は一本調子で上昇。3%を超える大幅高となり、6営業日ぶりに3300ポイントを回復して引けた。IPO(新規公開)に伴う資金凍結のピークを超えたことで、需給懸念が緩和。こうしたなか、中国の追加利下げや資産証券化の推進、年金制度改革などへの期待感が強まり、金融セクターが上昇。中国人寿保険'A'(601628.SS)、平安保険'A'(601318.SS)、中国銀行'A'(601988.SS)などの大型株が指数上昇をけん引した。

 また、中国石油天然気'A'(601857.SS)が8.66%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が4.86%高と、両石油株が国際原油相場の反発を手がかりに上昇。中国西部での今年の交通インフラ投資額が6000億元を超える見通しとなり、関連株が物色された。中国北車'A'(601299.SS)と中国南車'A'(601766.SS)がストップ高。中国中鉄'A'(601390.SS)が6.28%高、上海建工(600170.SS)が5.85%高、中国建筑(601668.SS)が5.22%高と、建設大手が好調だった。

 一方でIT・メディア関連株の一角が利食い売りに押された。歌華有線電視(600037.SS)が1.97%安、中国ソフト(600536.SS)が1.43%安、浙報メディア(600633.SS)が1.22%安。医薬セクターの一角もさえない。アリババ・グループ傘下の運用会社による資本参加が刺激材料となってきた広州白雲山医薬(600332.SS)は、2.35%安と調整している。

 B株市場も値上がり銘柄の方が多く、上海B株では本決算の大幅増益見通しを発表した華電能源(900937.SS)が5.82%高と急伸し、上昇率1位となった。内陸部を中心としたインフラ投資増加の恩恵を見込み、華新セメント(900933.SS)が2.09%高。もっとも、内モンゴル自治区のコングロマリットであるオルドスリソーシズ(900936.SS)が下落率1位の3.17%安に沈み、指数の上げ幅を縮めた。同社については増資案が株主総会で否決されており、資金繰りへの不安が広がった。また、深センB株では不動産株が堅調で、招商局地産控股(200024.SZ)が3.25%高、深セン物業発展(200011.SZ)が1.90%高。一方で江鈴自動車(200550.SZ)が1.82%安など自動車株がさえなかった。(中国部・畦田)

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