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【2月9日の中国本土市場】

2015.02.09 17:38

 主要指数は深センA株を除いて反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.62%高の3095.12ポイント、A株指数が0.62%高の3242.71ポイントと、4営業日ぶりに上昇した。B株指数も小幅に反発し、0.09%高の289.12ポイント。深セン市場はA株指数が0.39%安の1556.07ポイントで4日続落となったものの、B株指数は3日ぶりに小反発し、0.20%高の1072.74ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約1割減少し、概算で4261億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売買代金は19億9900万元の買い越しで、消化率は16%だった。

 前日に発表された中国の1月の貿易統計は、輸出入ともに低迷。さらに今週は24社もの企業がIPO(新規公開)の募集を始めることから需給悪化の懸念も続き、週明けの本土市場は売りが先行。上海市場は約5割、深セン市場は5割半の銘柄が値下がりした。原発輸出の思惑から買われてきた発電設備株が調整。上海電気'A'(601727.SS)が8.86%安、東方電気'A'(600875.SS)が3.31%安と、両大手が売られた。スポーツ関連株もさえず、貴人鳥(603555.SS)がストップ安、中体産業(600158.SS)が8.89%安。医薬株も軟調で、国有企業改革のテーマ株である国薬(600511.SS)は4.16%安と急反落した。

 もっとも、大型株は総じて堅調。上海総合指数は前場こそ一進一退だったが、後場はプラス圏で推移。節目の3100ポイントを回復する場面もみられた。本日から株価指数「上証50指数」連動型ETFのオプション取引がスタート。これに多く組み入れられている金融セクターが堅調だった。興業証券(601377.SS)が9.25%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が5.91%高、中信証券'A'(600030.SS)が3.88%高、交通銀行'A'(601328.SS)が2.20%高。旧正月連休での需要増加を期待し、老白干酒業(600559.SS)がストップ高、茅台酒(600519.SS)が5.55%高、杏花村汾酒(600809.SS)が4.01%高など、造酒株が買い戻された。

 このほか、上海B株は7割近くが上昇。再編狙いでST銘柄の一角が買われ、*ST上海中毅達(900906.SS)がストップ高で上昇率1位、*ST上海三毛企業(900922.SS)が2.12%高で同3位だった。対照的に親会社である上海電気'A'の急落に引きずられ、上海機電(900925.SS)が下落率1位の2.44%安、上海オートメーション器具(900928.SS)が0.65%安。深センB株は値上がり・値下がり数がほぼ拮抗。江鈴自動車(200550.SZ)が1.64%高、長安汽車(200625.SZ)が0.50%高と自動車株が堅調だった。一方で国薬一致薬業(200028.SZ)は利食い売りに押され、先週末の上昇率1位から一転して本日は下落率2位の2.29%安に後退した。(中国部・畦田)

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