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【2月24日の香港市場】

2015.02.24 18:24

 香港の主要指数は昨日に続いてまちまち。ハンセン指数は7営業日ぶりに小反落し、前日比0.34%安の2万4750.07ポイントだった。一方でH株指数は0.03%高の1万2046.20ポイント、レッドチップ指数も0.02%高の4620.20ポイントと、いずれも小幅ながら反発した。メインボードの売買代金は前日比で約17%増加。それでも概算で579億6400万HKドルにとどまり、引き続き600億HKドルを下回る薄商いだった。本日も中国本土が旧正月連休中であることから、「港股通」(上海市場からの香港株投資)は中止となっている。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長による議会証言を控え、市場は米国の利上げを警戒。一方でギリシャ政府が欧州連合(EU)などに財政再建に向けた改革案を提出したとも伝わり、欧州リスクが緩和した。強弱双方の材料が重なり、本日の香港市場は様子見ムードが継続。旧正月連休中で中国本土発の材料が乏しく、主要指数は小動きに終始した。

 金融世界大手のHSBC(00005.HK)が3.54%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。前日夜に発表した14年12月本決算が市場予想を下回り、失望売りに押された。大型株だけに指数の足を引っ張り、ハンセン指数は大引けまで小安く推移。また、引き続き旧正月連休中のマカオ訪問客数の伸び悩みが嫌気され、銀河娯楽(00027.HK)が同2位の2.73%安、サンズチャイナ(01928.HK)が同3位の2.69%安と、カジノ株が続落。米国の利上げが警戒され、金融政策で米国と連動する香港の不動産株が軟調だった。九龍倉集団(00004.HK)が1.40%安、恒基地産(00012.HK)が1.36%安、長江実業(00001.HK)が0.72%安。このほか、本土系石油株がさえない。原油相場の続落に加え、大手同士の合併観測の実現可能性を疑問視する声が出ており、中国海洋石油(00883.HK)が0.90%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.89%安、中国石油化工(00386.HK)が0.46%安と、三大石油株が小幅に下げた。

 一方で原油安によるコスト削減効果が再び織り込まれ、運輸関連のセクターが堅調。中国国際航空(00753.HK)が4.90%高、中国南方航空(01055.HK)が1.32%高、中国東方航空(00670.HK)が1.07%高と、中国の三大航空株が値上がりした。中海コンテナ運輸(02866.HK)が1.29%高、中海発展(01138.HK)が0.73%高と、海運株もしっかり。国内外でのインフラ投資の拡大が期待され、関連銘柄が全般的に物色された。中国機械設備工程(01829.HK)が3.07%高、中聯重科(01157.HK)が2.51%高、中国北車(06199.HK)が2.48%高、中国鉄建(01186.HK)が1.43%高など。

個別では中播控股(00471.HK)が14.71%高と急伸。衛星モバイルメディアサービスへの事業転換を目指すなか、技術的な実験に成功したと発表。これを受け、思惑買いが膨らんだ。(中国部・畦田)

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