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【2月26日の香港市場】

2015.02.26 18:11

 香港の主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は続伸し、前日比0.49%高の2万4902.06ポイント。H株指数は1.35%高の1万2227.75ポイント、レッドチップ指数は0.64%高の4671.39ポイントと、いずれも3日続伸した。メインボードの売買代金は前日に比べ約16%増加し、概算で827億2400万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は2億9000万元の買い越しにとどまった。

 前日のニューヨーク市場はダウ平均が小幅に続伸し、過去最高値を更新。早期利上げ観測の後退が、引き続き買い安心感につながったもようだ。こうしたなか本日の香港市場は、上海市場の動きを警戒し、主要指数は朝方から総じて軟調に推移。だが、上海総合指数が前場の中盤で上げに転じ、騰勢を強めると、香港市場でも本土系の銘柄を中心に買いが入った。香港の主要指数はプラスに切り返し、ハンセン指数は前引け間際に2万5000ポイントに接近したものの、戻り売りに押され、上げ幅を縮小。後場は2万4900ポイント付近で推移した。H株指数は主力の石油株や銀行株に支えられ、後場も堅調だった。売買代金は13営業日ぶりに800億HKドルを超えた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー株が上昇率の上位を占めた。上昇率1位は神華能源(01088.HK)の2.75%高。産炭地の山西省が環境などへの配慮から石炭生産量を抑制する一方で、大型企業グループによる生産比率を高める方針を示し、これが大手の同社に有利との見方が強まった。中国海洋石油(00883.HK)が2.38%高、中国石油天然気(00857.HK)が2.03%高となり、上昇率2~3位に並んだほか、中国石油化工(00386.HK)が1.39%高。原油相場が大幅反発したことに加え、中国政府が石油・天然ガス体制改革に向けたプランを策定中と報道され、これも材料視された。

 デフレ対策として金利を随時適度に調整すべきとの文章が中国人民銀行(中央銀行)の経済紙に掲載され、利下げへの期待感が広がった。これを材料に本土系不動産株が続伸し、中国海外発展(00688.HK)と華潤置地(01109.HK)がいずれも1.69%高だった。政府の景気刺激策にともなう資金需要や金融緩和などを見込み、本土系銀行株も買われた。一方、マカオのカジノ株が下げ止まらず、サンズチャイナ(01928.HK)が3.08%安に沈み、2日連続で下落率1位となったほか、銀河娯楽(00027.HK)も0.64%安。また、脱税ほう助スキャンダルや業績の下振れの渦中にあるHSBC(00005.HK)が反落し、0.21%安だった。

 そのほかの銘柄では、昨日の国務院常務会議で、需要喚起を目的に大型水利事業を推進する方針が示されたことから、建設工事やセメントなどの関連銘柄が堅調。西部セメント(02233.HK)が6.66%高、山水セメント(00691.HK)が5.73%高、中国交通建設(01800.HK)が4.72%高、中国鉄建(01186.HK)が3.95%高、中国中鉄(00390.HK)が2.78%高。国家発展改革委員会が鉄道や道路などのインフラ建設を推進するというニュースが伝わり、これも材料視された。玖龍紙業(02689.HK)は14年12月中間決算の内容が嫌気され、11.18%安に沈んだ。エスプリ(00330.HK)は14年12月中間決算の大幅減益を受けて投資判断や目標株価が引き下げられ、4.59%安だった。(中国部・千原)

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