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【3月2日の中国本土市場】

2015.03.02 17:42

 主要指数はいずれも上昇。上海市場はそろって3日続伸し、上海総合指数が前営業日比0.78%高の3336.28ポイント、A株指数が0.78%高の3495.98ポイント、B株指数が0.27%高の296.83ポイント。深セン市場はA株指数が3日続伸し、2.06%高の1738.88ポイント。B株指数は反発し、0.91%高の1117.34ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約28%増加し、概算で7840億元に上った。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は11億2700万元の買い越しとなり、消化率は9%だった。

 先週土曜日に中国人民銀行(中央銀行)が約3カ月ぶりに利下げを発表。これを好感し、上海総合指数は高く寄り付いた。だが、利下げはタイミングこそ意表を突いたものの、ある程度は織り込み済み。むしろ週末に発表された2月のCFLP製造業PMIが2カ月連続の50割れとなったことが嫌気され、朝方は下げに転じる場面もあった。2月のHSBC中国製造業PMIの確定値が、速報値からの上方修正となったことが明らかとなると、上海総合指数も上げに転じ、その後は小幅高で推移。終盤で騰勢が強まり、本日の高値付近で引けた。

 上海市場の上昇銘柄は全体の7割半に上った。環境保護関連株が大幅高となり、なかでも菲達環保(600526.SS)、竜浄環保(600388.SS)などがストップ高。中央電視台(CCTV)の元キャスターが大気汚染のドキュメンタリーをインターネットで流し、大きな反響を呼んだ。今週開幕する全国人民代表大会(全人代)でも大気汚染が大きな議題となると見込まれている。利下げを好感し、証券株や不動産株も堅調。先ごろ開かれた国務院常務会議でサッカー改革の全体プランが承認され、スポーツ関連株も堅調だった。

 幅広い銘柄が買われるなか二大石油株がいずれも下落したほか、保険株も軟調。中国石油化工'A'(600028.SS)が0.94%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.87%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.60%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が0.63%安。一方、深セン市場は「創業板」の小型株を中心に、8割近くの銘柄が上昇した。利下げが中小企業の負担軽減につながるとの見方が買いを後押しした。売買代金は両市場いずれも増加。ここ23営業日で最大となった。

 上海B株市場は7割あまりの銘柄が上昇した。深センB株市場の上昇銘柄は6割ほどだった。(中国部・千原)

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