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【3月9日の香港市場】

2015.03.09 17:52

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は小幅に5日続落し、前営業日比0.16%安の2万4123.05ポイント。H株指数は続伸し、0.59%高の1万1675.92ポイント。レッドチップ指数は3日ぶりに反落し、0.94%安の4535.19ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約5%増加し、概算で764億6100万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は3億3500万元の買い越しだった。

 先週末のニューヨーク市場は、雇用統計の改善を背景に早期利上げ懸念が強まり、ダウ平均が大幅に反落した。香港ドルの金利水準は米ドルに連動することから、香港市場では利上げを嫌気し、香港地場系の不動産株などに売りが広がり、ハンセン指数は2万4000ポイント割れで寄り付いた。上海市場で朝方から主力銘柄を中心に売られたことを受け、香港市場でも本土系銘柄も寄り付きから下げ、H株指数やレッドチップ指数も軟調だった。だが、上海市場で時価総額の大きな銀行株が反発すると、これに香港市場の重複上場銘柄が追随。H株指数は後場で上げに転じ、高値圏で引けた。ハンセン指数も後場でプラスに切り返したが、香港地場系銘柄や金融以外の本土系銘柄などが重荷となり、小幅安で終了。ただ、2万4000ポイントの大台は維持できた。一方で本土系銀行株が含まれないレッドチップ指数は、地合いの改善で下げ幅を縮めたものの、マイナス圏での値動きに終始した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が下落。銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の2.25%安だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が0.88%安。大手投資銀行がマカオのカジノ収益予想を下方修正し、関連銘柄の投資判断や目標株価を引き下げたことが売り材料となった。聯想集団(00992.HK)は下落率3位の1.96%安。経営トップが保有株の一部を売却したことが明るみとなり、これが嫌気された。時価総額の大きなHSBC(00005.HK)が同5位の1.76%安となり、ハンセン指数の重荷となった。

 米国の早期利上げ観測を嫌気し、新鴻基地産(00016.HK)が1.31%安など、香港系不動産株が軟調。本土系不動産株も中国海外発展(00688.HK)が1.09%安、華潤置地(01109.HK)が0.61%安だった。上海市長や北京市幹部が住宅購入制限を当面は取り消さないとコメントしたほか、全国的な不動産景気刺激策は不要と、大手不動産会社の幹部が発言し、これが嫌気されたもようだ。原油相場の下落を受け、中国海洋石油(00883.HK)が0.73%安。

 一方、本土系金融株が上昇。平安保険(02318.HK)が上昇率2位の1.69%高、中国銀行(03988.HK)が同3位の1.41%高、中国建設銀行(00939.HK)が同4位の1.29%高。このところ金融株の調整が続いていた反動に加え、銀行の預貸比率規制の緩和について、中央銀行の幹部が前向きの姿勢を示したことなどが、手がかりとなったもようだ。上昇率1位は米国を主力マーケットとする利豊(00494.HK)の2.14%高。雇用統計の改善を好感した。このほか、香港系の銘柄では、近く再編が完了する見込みの長江実業(00001.HK)と和記黄埔(00013.HK)や銀行株の一角が堅調だった。(中国部・千原)

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