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【3月11日の香港市場】
2015.03.11 18:04
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は7日続落し、前日比0.74％安の2万3717.97ポイント。H株指数は続落し、0.78％安の1万1417.34ポイント。レッドチップ指数は3日続落し、1.01％安の4408.54ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約2％増加し、概算で782億5800万HKドル。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は3億900万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が大幅に反落し、下落幅はここ5カ月で最大となった。米国の早期利上げ観測を背景に、外国為替市場でドル高が進み、米企業の業績に与える影響が懸念された。外部環境の悪化を背景に、香港の主要指数は低く寄り付いた。上海総合指数が朝方から堅調だったことが追い風となり、香港市場でも本土系の銘柄に買いが入り、H株指数は前場で上げに転じ、ハンセン指数も下げ幅を縮めた。だが、本日発表の1－2月の経済指標が軒並み市場予想を下回ったことが嫌気され、上海総合指数が前日終値を挟んで一進一退となると、香港市場の地合いが悪化。H株指数は後場で下げに転じ、ハンセン指数も下げ幅が再び拡大し、いずれも本日の安値付近で引けた。
ハンセン指数の構成銘柄では、神華能源（01088.HK）が下落率1位の3.79％安。経済指標の下振れを受け、石炭需要の低迷が懸念された。マカオのカジノ株が本日も大幅安。サンズチャイナ（01928.HK）が3.54％安となり、2日連続で下落率2位。また、昨日まで2日連続の下落率1位だった銀河娯楽（00027.HK）も、本日は同3位の3.41％安だった。マカオのカジノ株について、投資判断の引き下げが相次いでいることが本日も嫌気された。このほか、聯想集団（00992.HK）が2.92％安で、2日連続の下落率4位だった。経営トップの保有株売却が、引き続き逆風となっているもようだ。時価総額の大きなHSBC（00005.HK）が反落し、1.71％安。スイス子会社を舞台とした脱税ほう助事件をめぐり、アルゼンチン政府から35億米ドルの弁済が求められたと報道され、これが売り材料となった。このほか本土系の石油株、銀行株、不動産株などが本日も軟調だった。
一方、香港地場系銘柄の上昇が目立った。和記黄埔（00013.HK）は本日売買停止となった長江実業（00001.HK）との再編を控え、上昇率2位の1.89％高。また、恒基地産（00012.HK）が同3位の1.07％高など、香港系不動産株の一角が堅調。テンセント（00700.HK）はアナリストが目標株価を引き上げたことを好感し、0.45％高。昨日の下落率3位だった中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）は買い戻され、本日は0.34％高。原油安による燃料コスト低下への期待から、国泰航空（00293.HK）が0.24％高だった。（中国部・千原）
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