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俊文宝石、大規模な資産買収・資本再編を計画

2015.03.12 11:09

 俊文宝石(08351.HK)は11日、大規模な資産買収と資本再編の計画を明らかにした。香港や中国本土などで「東方紅」ブランドの漢方薬などの製造・販売を手がける企業グループの出資持分100%を取得する。買収総額は6億HKドルで、このうち1億5000万HKドル分は転換社債(CB)を割り当てる形で支払う。これにより、収益多様化や収益能力の強化などが図れるとしている。

 買収に先立ち、同社は株式併合、減資、剰余金取り崩し、株主割当増資を含む資本再編を実施する計画。同社株10株を1株(額面0.10HKドル)に併合した後、額面を0.01HKドルに切り下げることを通じて減資を行い、約3033万HKドルを捻出。これに株式払込剰余金の取り崩し分などを加え、累積損失(2014年末時点で約7409万HKドル)の削減を目指すという。

 また、株式併合・減資後の同社株1株につき新株9株を割り当てる株主割当増資(ライツ・イシュー)も実施する計画。日本人を含む海外株主は規制があるため増資に応じることはできない。1株あたりの割当価格は0.13HKドル。これにより約3億7800万HKドル(諸費用を除く)を調達する見込みで、今回の買収などに充てるという。

 CBの転換価格(0.15HKドル)、増資の割当価格(0.13HKドル)はそれぞれ2015年3月11日の終値0.85HKドル(株式併合による調整済み)を82.35%、84.71%下回る水準。予定スケジュールによると、資本再編は2015年6月19日に発効し、同日から仮コードのみの取引が始まる。その間の6月23日に株主割当増資の権利落ちを迎え、7月6~24日はパラレルトレードとなる見込み。買収計画も7月21日までに完了するとしている。
 
【出所】香港証取サイト上の公告(2015/03/11)

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