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【4月8日の香港市場】

2015.04.08 18:26

 イースター(復活祭)と清明節の連休が明けた香港市場は、主要指数が大幅高。ハンセン指数は前営業日比3.80%高の2万6236.86ポイント、H株指数は5.79%高の1万3396.59ポイントと、いずれも大幅に5日続伸。レッドチップ指数は6日続伸し、5.67%高の5068.38ポイント。メインボードの売買代金は連休前の2倍に増加し、概算で2500億3200万HKドルに達した。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は買越額が初めて1日の限度額まで達し、15時9分(日本時間)で買い注文がストップした。

 連休明けの香港市場は、中国本土からのマネーが大量に流入し、主要指数は大幅高となった。いずれの指数も高値圏で引け、ハンセン指数の終値は約6年11カ月ぶりに2万6000ポイントを回復。H株指数も約3年11カ月ぶりに終値を1万3000ポイントに乗せた。売買代金は2007年に記録した過去最高額を大幅に上回った。

 本土市場に目を向けると、売買代金は1兆5000億元を超え、過去最高を更新。だが、上海総合指数は年初来高値を更新したものの、上海市場は下落銘柄の方が多かった。こうしたなか「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は大幅な売り越しに転じ、「港股通」は1日の買越額が限界に達した。本土市場のマネーが香港市場に大規模シフトしているもようだ。

 過去に目を向けると、2007年も国慶節連休を機に香港市場の売買代金が急増したが、そのきっかけは個人投資家に香港株投資を認める「港股直通車」と呼ばれた政策(最終的に実施見送り)であり、非合法なルートで先回り買いを狙う本土マネーが流入した。今回も連休明けに売買代金が急増したが、きっかけは本土の投資信託に「港股通」の利用を促した政策だった。この政策は先週から材料視されていたが、連休を機に先回り買いの動きが加速したもようだ。

 ハンセン指数の構成銘柄では、売買代金の急増を好感し、香港交易所(00388.HK)が上昇率1位の12.24%高。また、本土市場では上場していない有名企業の上昇が目立った。海外登記の中国政府系企業では、港湾サービスの招商局国際(00144.HK)が8.79%高、天然ガス輸送の崑崙能源(00135.HK)が7.82%高。海外登記の通信会社では、中国移動(00941.HK)が6.61%高、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が5.11%高。海外登記の不動産会社では、中国海外発展(00688.HK)が5.73%高、華潤置地(01109.HK)が5.32%高。本土では上場していない消費関連株では、百麗国際(01880.HK)が9.62%高、蒙牛乳業(02319.HK)が5.48%高。本土でも有名なカジノ株も買われ、銀河娯楽(00027.HK)が7.51%高、サンズチャイナ(01928.HK)が6.46%高だった。そのほかでは、A株との価格差が大きなH株の上昇が目立った。(中国部・千原)

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